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『血のバレンタイン』 感想

バレンタインに正体不明のキチガイが街に人殺しにやってきて若者がジタバタする映画。

主人公達の住む炭鉱の街では毎年バレンタインデーを祝うのが習わしなんだけど、今年も頑張るぞ、なんて張り切ってたら街の人が一人、また一人と無残な方法で殺されていく。一体犯人は誰なのか?

原題は『MY BLOODY VALENTINE』で、1981年にカナダで作られたスラッシャームービーです。
のちにこのタイトルはそのままイギリスのバンド名に使われ、いつの間にか映画よりもバンドの方が有名になってしまっています。

で、正体不明の殺人鬼が、あれよあれよと殺人を重ねていくスラッシャームービーなのですが、『13金』や『ハロウィン』のようなモンスター的な殺人鬼ではなくて、一応犯人探しのようなミステリ要素もあるのでドキドキしながら観られるのです。
で、その犯人がラストでジャーン、と出てきた時にビックリします。

どうしてかというと、「映画を真面目にみていたらそいつが犯人なのはあり得ないから」です。

まあ、観てみてください。変だぞってなりますから。

それでも犯人なんか本当はどうだっていいぜ、俺は人が斬新な方法で死んでいくのが観たいだけなんだ!という真っ当なホラー映画ファンの方ならとても楽しめる一本です。

実際俺はすごく楽しみました。

が。

本当はものすごく不満で、当時は楽しんで観ていたDVD版は、なんとまあ、残酷シーンの一部がカットされた規制バージョンだというではないか!

ふざけんな!
監督やスタッフや役者が頑張って作ったものそのまま観せろ!
勝手にカットするなんてひどいぞ! ブーブー。

カナダで作られた本作は、殺害シーンがあまりにも残酷、という理由で、全世界に公開される際、およそ11カットを削除されてしまった編集版で、要するに現在手に入るDVDはそれに準拠したものであるらしい。

でも、唯一日本だけが残酷シーンをカットしていない完全版として劇場公開され、それに伴うビデオ版は、ノーカットのものが販売、レンタルされていたのだ。

だからDVDで発売するときもそうすれば良いのに、残念なことにそうはならなかったんですね。

海外版だと既に完全版は発売されているらしいのだけど、日本語版での発売はまだのようなので、Blu-rayでの発売が待たれます!

ちなみに2009年にリメイクが作られていて、そちらはタイトルが『ブラッディ ヴァレンタイン 3D 完全版』というので、だいぶややこしいので間違えないように!

#映画 #映画レビュー

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