『クソすばらしいこの世界』 感想
若者が田舎者に酷い目に合わされる映画。
いわゆる田舎ホラーの傑作だし、監督には今度、日本を舞台に田舎ホラー撮ってもらいたい。
横溝正史との差別化が大変と思うけど。
って書くと、「あーはいはい、いつものアレね」とか思ってのんびりと構えてると、中盤ビックリするような出来事が起こって大変ビックリする。
基本的にはキチガイが斧持って追いかけて、若者がわーとかぎゃーとか言ってる定番のあれなんだけど、物語の基本構造がすごくキチンと作られていてとても面白い。
まあ、そのぶっ殺される若者も、お前ら別に殺されて良いよ、みたいなパーなので、そこの描き方も素敵。
こういうスラッシャーホラー物では珍しく何度でも観られる作品だと思う。
その度に監督がフィルムに仕掛けた暗喩やオマージュにニッコリできる。
そんなに褒めるのにどうして満点ではないのかと言われれば、ラストの展開が少し物足りなかったため。
観た人ならわかると思うんですが、あんだけ英語出来る出来ないで詰めて来たんだから最後、「お前英語出来るわけないだろー!」って気付いてグシャーとかじゃダメだったのかなあ。てっきりそうなると思ってたんだけど。
でもとっても面白かったしタイトルも含め音楽も編集もセンスが良くって素敵な作品でした。
オススメ!
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