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日本の音楽業界を救う人材になるために【第一期音楽マーケティングブートキャンプレポート vol.2】

本イベントの2回となる今回は、音楽マーケティングにおける「実践的なYouTube活用法」について学びました。

グーグル合同会社YouTube日本音楽パートナーシップ統括部長の鬼頭 武也様に情報提供をいただいた最新のノウハウです。


マーケティングプランの幅を広げ、成功確率を高めるためには、”利用するプラットフォームのロジックを正しく理解すること”が欠かせないそうです。YouTubeの仕組みを正しく理解し、運営側の考え方に基づいたマーケティング案を提案できるマーケターになってほしいとのメッセージから始まります。


おおまかな流れ
1.YouTubeビジネルモデルやその概況
2.Content ID
3.チャネル戦略(OAC:オフィシャルアーティストチャンネル)
4.YouTube Shorts




1.YouTubeビジネルモデルやその概況

Ⅰ.広告モデル(YouTubeの柱)
Ⅱ.サブスクリプション(YouTubeプレミアムをはじめとする)

について学びました。


広告モデルとサブスクリプションの複雑な関係公式とUGC(User Generated Contentsの略、一般ユーザーによって作られたコンテンツ)の収益比率について理解を深めることができました。



2.Content ID

次に、UGCによるビジネスモデル・エコシステムを支える技術、「Content ID」についてご説明頂きました。これは、YouTubeにアップロードされる動画で利用されている著作物(例:音源やメロディー、映像など)を(機械的に)検出し、正しく権利者がこの利用をコントロールできるようにするための技術のことです。

Content IDの仕組みを正しく理解することで、ファンやユーザーを巻き込む新たなビジネスモデルを生み出すことが可能になるかもしれません。


3.チャンネル戦略(OAC:オフィシャルアーティストチャンネル)

続いて、YouTubeは動画よりもチャンネルありきのプラットフォームであるため、登録者がどの程度の頻度でチャンネルに訪れ、動画を視聴しているかを重要視する必要があります。

チャンネルでは、アーティストのブランディングを確立することが大切であり、訪れた際に一発でアーティストの魅力が伝わるか考慮する必要があるということを踏まえ、チャネル最適化の基本について学びました。


動画を投稿しなくても、YouTube内のコミュニティやコメントを活用することで、チャンネル登録者に対しチャンネルの更新をアプローチすることができ、ファンとのコミュニティマネジメントが可能になります。

また、公式アーティストチャンネル(OAC)について学びました。これはアーティストの全公式動画や楽曲を一つにまとめ、チャンネル登録を促す仕組みであり、アーティストにとって多くのメリットがあることを知りました。

このようにYouTubeのロジックを徹底的に理解することで、市場価値の高いマーケターを目指していきたいと思います。



4.YouTube Shorts

そして最後に、YouTube Shortsについて情報共有しました。
今、YouTubeが押し出しているプラットフォームであるYouTube Shortsは、

1.60秒未満の動画という軽量かつカジュアルなフォーマット
2.ショート動画作成ツール(開始予定)


という二つの概念から成り立っています。


YouTube全体に占めるショートの利用状況やShortsの存在意義を理解することで、音楽業界にとって一つの転換点であると認識することができました。

アーティストがこのコンテンツをどう利用していくか、誰も答えを持っていないからこそ、このチャンスを掴み新しい時代を切り開いていってほしいと思います。



ここまでを振り返ると、


YouTubeの基本的な仕組みや音楽のマネタイズについて学び、UGCを支えるコンテンツIDについて理解を深めました。

そして、YouTubeはチャンネルありきのプラットフォームであり、チャンネルを活性化するために必要なポイントをご説明いただきました。


最後に、タイムリーな話題であるYouTubeショートにYouTubeが注力している理由、意義について解説していただきました。YouTubeショートによってYouTubeは更なる進化を遂げ、そこには無限にマーケティングチャンスがあることを認識することができました。


今回説明する内容はYouTubeのごく一部とおっしゃっていたのですが、参加者からはかなりボリュームのある講義だったという感想をいただきました。

YouTubeというプラットフォームの仕組みを正しく理解し、新たなマーケティング戦略を切り拓いてほしいと思います。


次回7/25(日)は、株式会社CotoLab. 代表取締役CEOの西村 謙大様を講師にお迎えし、「Spotify for artistの実践的な使い方」についてお話しいただきます 。



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