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前を向いて

 誰かと話をしている時、その人の口からこぼれる言葉のはじっこにはその人が住んでいる世界が少しにじみ出る。その人が普段から何を考えていて、それでいて何を見ているのか。その人の住んでいる世界から感じ取っている『何か』。『話をする』という行為は、知らず知らずの内に互いに持っている『何か』を共有し合うことになるのだろう。
私にはそのように思えます。

…その人はきっと、ただ前を向いて生きてきたのだろう…

 自分の意志と意図を持って、明るい方へ向かっていく。その時々の最善を選んでは自分の手で未来を創り上げていく。そのような雰囲気がかもし出されている人が時々います。とてもほがらかで話していていやな所がなく、『圧』と言えばいいのかな…それを感じさせない人がいます。

…誰にも期待をしていない。する必要がないから圧がないのかもしない…
たとえ何歳になっても、…八十を越えても自分でできることは何でもしよう…そのような生き方を選んできた人なのだろうと思います。そして、自分では無理なことは丁寧に、節度を持って『誰かにお願い』ができる。とても難しいことのように思います。
 勢いで押し切るというような考えは持たずに、丁寧にひとつずつ、自分で選んで進めていこうとする。その先に『誰か』や『何か』に期待をせずにすむ生き方がある…そのような予感があります。



どんな小さなことでも
よくしていくために
日々を丁寧に過ごしていく

『前向き』とは、そういう生きる姿勢をあらわす言葉なのかもしれません。


…で、長々と書いていますが、何が言いたかったのかと言うと、そういう方と話をしているととても楽しいということです。(笑)

 未来を見据え、その未来を自分の手でコツコツ創り上げている人と話をするのはとても楽しい。話をする事でその人の見ている世界を垣間見ることができる。その人が何を思い何をどう考えていて、それでいて自分の生きる世界をどうのように捉えて見ているのか。話を聞いているとそれを知ることができる。一緒にその人の見ている世界を見ることだってできてしまう。
『…次はね、こうしようと思ってるの…』何歳になったって、意識は常に未来を見据えている。意識が常に前を向いていると、こんな言葉がどうしても多くなってしまうようです。ステキだなって思います。

 誰かが変えてくれるなんて期待はしていない。何かが変わってくれるなんて期待もしていない。そんな期待をする必要がない。

…どんなに小さなことでもいいから、良くなっていくよう自分から始めよう…

 そうやって生きている人にとっての人生とは、受け身になって待つものではなく『自分から始めていくもの』なのでしょう。


さて、どうしようかな?
…どうしたいかな…?

どうすればなりたい自分でいられるだろう?


きっといつも
頭の中にはそんな優しい言葉があるのだろうと思います。

頭の中のその言葉が
誰かと話をする時に
きっと溢れ出ちゃうんだね。

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