開発記録 #1「最初はADVだった」
こんにちは。個人開発者のノノです。
今回から時系列順にデモ版リリースまでの流れを話していきたいと思います。
恐ろしいことに、全くもって計画性のない形で事が進んでいきます。
震えあがるがいい。
↓↓私が制作しているゲームは下記のURLからデモ版がプレイできます!
2021年1月頃
前職を退職し、次の仕事を何にしようかなーと色々と試しながら、ゆるゆるとフリーで仕事を受けていました。
この時受けていた仕事が、新人Vtuberさんのモデルに物理演算を付ける、というものでした。
Blenderでメッシュを整えて、Unityで物理演算を付けていました。
これがUnityに興味を持ち始めたきっかけでした。
コーディングも何もできませんでしたが、
「簡単なADV(アドベンチャーゲーム)なら私にも作れるのでは?」と思い、少し勉強してみることにしました。
「さあこの前の絵を続きを描くぞー!」と意気揚々と新規キャンバスに全く違う絵を描き始めて、真顔になっている私が今ここにいます😮😮😮 pic.twitter.com/aulOT98852
— ノノ(Nono) (@afh43166089) January 16, 2021
ADVは乙女ゲームのような物を想像していました。
Live2Dで動かそうと準備していたキャラクターが手元にあったので、彼を中心に物語を構成しようと考えました。
この青年は後の「メフィスト」というキャラに変わります。
以前描いた青髪の人のデザイン修正版✍️ pic.twitter.com/YpKfY3WeX1
— ノノ(Nono) (@afh43166089) February 8, 2021
初めてのプログラミングに悪戦苦闘しながら、何とかダイアログシステムが完成したのですが、ここで欲が出ます。
「私は元々3Dが作れるんだから、Live2D的な機能じゃなくて、3Dを使えばいいんじゃない?」
はい。馬鹿です。
当初の計画からどんどん逸脱していく。
ゲーム制作で一番やっちゃいけないことです。
これが積み重なって、できていったのが「進化していく過程で」です。
しかし、ノノとて3Dを作る大変さは理解してましたし、この時、本当に3Dキャラを上手くUnity上で動かせるか分かりませんでした。
なので、簡単に作れるちびキャラで試してみることにしたのです。
うふふ pic.twitter.com/SxoZtuk6dn
— ノノ(Nono) (@afh43166089) January 27, 2021
我ながら「なかなかかわいいじゃん」と誇らしくなっていました。
そう。モデルを変えるのが惜しいと思うくらいには。
というわけで、このちびキャラをそのまま制作予定のゲームに使用することになりました。
ADVには不向きなキャラだったので、ADVという案は破棄したのです。
馬鹿です。
素直にここでADVの制作を続けていたら、今頃ゲームが2,3本完成していたに違いありません。
勿論、乙女ゲーム開発ではなくなったので、メフィストは主役から降板させられました。
2021年2月頃
ノノの頭の中には乙女ゲームはもはやありませんでした。
当時「グノーシア」や「Among Us」と言った人狼ゲームが流行っており、自分もその類のゲームを作りたいと考えておりました。
ダイアログシステムが作れたとは言っても、まだまだプログラムひよっこです。
海外のブログやら掲示板を参考にしないと、コード一行すら書けませんでした。
それでも、持ち前の謎のガッツで果敢に挑戦を続けたのです。
なんやいっぱい増えてきたなぁ…… pic.twitter.com/Vel05RSBhk
— ノノ(Nono) (@afh43166089) January 23, 2021
動物キャラクターが何人かいたので、彼らのお話を描こうと指針を変更しました。
あらすじはこうです。
あるところに庭師がおりました。
その庭師は、神様から特別に土地を任されるほどとても優れた技術をもっていました。
彼は毎日花や木の世話をする傍ら、
神々には内緒で時々訪れる「避難民」たちの保護をしていました。
その時分、地上の殆どは大きな災害に悩まされていました。
穏やかなのは庭師の土地だけ。
「避難民」たちは一縷の望みをかけて、庭師の元を訪れるのでした。
しかし、みんながみんな庭師の元を訪れるものですから、
いくら大きな家を住まう庭師も困り果てました。
部屋数が足りなくなってしまったのです。
一部の「避難民」たちは、同じ部屋に入れてはいけないルールがあります。
何故なら、同じ部屋に入れた「避難民」たちは、
決まって「共喰い」をしてしまうから。
この「避難民」が「獣人族」のことで、「庭師」というのが「イザイア」のことでした。
イラストは残っていませんが、イザイアは当初の計画では「創造主」なんてたいそうな立場ではなく、ただの「庭師」でした。
便宜上「共喰い」と書きましたが、どちらかというと、「食物連鎖」に近いかもしれません。
「狼の避難民」と「兎の避難民」を同じ部屋に入れると、「兎の避難民」が喰われる。そんなシステムでした。
これは食事の与え方や、各「避難民」の部屋の割り振り方で上手く回避することができるのですが、
どう考えても「死亡」の描写がグロくなりがちで、一度喰われてしまった「避難民」を復活させる話の辻褄合わせが当時の私には思いつかず、泣く泣く没にしました。
というわけで、もっと死の描写がマイルドになりそうな「ボードゲーム」というワードを採用することにしたのです。
ここで、友人たちに「キャラデザおねがーい!」と言い始めます。
当ゲームは6割近く友人にキャラデザをお願いしておりまして、
— ノノ(Nono) (@afh43166089) March 28, 2022
友人へのプレゼンの為に使ったGoogleスライドが出てきました。
今見返すと、殆どの設定が変更されていて面白いと感じる反面、
自分の計画性の無さに涙😭 pic.twitter.com/g1XsDSkdqQ
あらすじを読んでいただくと分かるかと思いますが、
「進化していく過程で」とは随分とあらすじが変わっていますね。
ちなみにツイートにある「黒いもやもやの主人公」はこちらの黒いキャラです。
名前が変更できるタイプのキャラで、デフォルト名は「コウ」でした。
増殖していく pic.twitter.com/oqJVaIwM40
— ノノ(Nono) (@afh43166089) February 11, 2021
次回へ続く。
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