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盗む

物騒なタイトルで始まった本日のnoteですが、
盗むは盗むでも「仕事を盗む」というお話しです。

ワタクシにとって現職は生涯三つ目の職業で、
以前はパティシエをやっていたこともあるという話しは、
当noteでも何度かお話ししたかと思います。

パティシエっていわゆる職人仕事ですから、
仕事なんか教えてもらえるはずもなく、
「見て盗め!」なんて言われるのかと思っていたのですが、
どうやらワタクシの考えが時代錯誤だったようで、
懇切丁寧に教えてもらえて拍子抜けしましたw

そして、職業人としてある程度物事が理解でき始めた頃に始めて、
"仕事を盗る"という言葉の真意は別にあることに気付かされました。

仕事というのは働くということに相違ないのですが、
もう一つは組織において与えられた役割を担うことだと思うんです。

この考え方で考えると、
「仕事を盗る=誰かの役割を盗る」ということになります。

こういう風に考えてみると、
成長という前向きで上向きな方向で仕事を一つ覚えれば、
誰かの仕事(役割)を一つ盗ることになるわけなんですが、
盗られたその人も誰かの役割を盗りに行っているので、
盗られたことにも気付かないというパターンがほとんどで、
これが前向きな人間の集まる正常な組織だと思うんです。

問題なのはむしろこの逆のパターンで、
仕事(役割)を盗られそうなことをすぐさま察知し、
盗られまいと抗い倒すことに終始するような保守的な人間の集まりだと、
非常に後ろ向きな暗い揉め事が絶えないのは想像に容易く、
これでは組織として成り立ちようがないと思うんです。

後進が仕事を盗りにくることに心からの歓びを覚え、
決して中途半端に盗ませるのではく、
責任を持って渡して行きたいと思う今日この頃です。

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