シーズンごとに見る打球速度の変化
はじめに
前回、前々回と打球速度(m/h)のデータを見てきました。
これらの分析には2019年のデータを用いました。これに対して、今回は2018年以前のデータでも打球速度を確認しておくことが目的になります。これまでのデータの補足的位置づけになりますが、Statcast導入以降、打球速度に変化はあったのかという観点からデータを見ていきます。
打球ごとに見る速度の変化
まずはゴロ(GB)・ライナー(LD)・フライ(FB)・ポップフライ(PO)で、それぞれシーズンごとの打球速度の分布を確認します。データを以下の図1-1から図1-4に示します。
データの見方は、実線が打球速度をカウントしたデータの分布で、破線は欠損値を補填したデータになります。は以下より確認してください。
打球ごとの分布を見ると、ゴロ・ライナー・ポップフライにはそれほど変化はありませんが、図1-3のフライは2015年以降じわじわと分布が右寄りになってきています。これは打球速度の速いフライが増えてきていることを示すものです。
打球方向別に見る
次に、それぞれの打球で前回分析した打球の方向別にデータを見ていきます。打球の方向の定義は前回(その2のリンク)を参照してください。
それでは、まずはゴロのデータを以下の図2-1から図2-3に示します。
次にライナーを図3-1から図3-3、フライを図4-1から図4-3に示します。ポップフライは割愛します。
フライが、引っ張り、センター返し、反対方向のそれぞれでじわじわと増えていることを確認できます。
まとめ
今回は2018年以前のデータをざっと眺めることが目的なので、簡単ですがこれくらいにします。今後いろいろなデータを見ていく際に、確認のために振り返る用に残しておきます。必要に応じて役立ててください。
タイトル画像:いらすとや
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