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打球の速度と角度を見てみよう
速度と角度を1つにまとめる
これまでStatcastデータから、打球の速度と角度のデータをそれぞれ見てきました。今回はこの打球の速度と角度を一緒に図で表してみようというのが目的となります。
図のつくりかた
図の作成方法ですが、散布図を描くことにします。打球の角度の図を作った時と同じ方法で、今回は打球の速度(m/h)が速いほど原点から遠くにデータをプロットします。以下の図1のようなイメージです。
打球の角度の時は、原点からの距離をその角度の度数で表していたのですが、今回は速度で1球ごとにプロットする形です。
打球の速度と角度
それでは、この方式で打球をプロットしたものを以下の図2に示します。データは2019年のものを使用しました。
赤の〇は透過させてあるので、同じ速度と角度の打球が多いほど濃く色づけされています。薄いところは、その速度と角度の打球が少ないことを表します。黒の◆は欠損値を補填したデータになります。詳しくは以前の記事を参照してください(※1)。
データのプロットとしては、速度は60~100m/h、角度は-60°から60°に満遍なく散っているといえます。
打球の種類と方向別に見る
図2はすべての打球をプロットしたものですが、少し小分けにしたデータも見てみようということで、打球の種類(ゴロ・ライナー・フライ・ポップフライ)と打球の方向(ひっぱり・センター返し・反対方向)にそれぞれ分けた図を見ていきたいと思います。打球の方向については以前の記事を参照してください(※2)。
まずはゴロから、以下の図3-1にデータを示します。
続いてライナーを図3-2に、
フライとポップフライを以下の図3-3と図3-4に示します。
雰囲気を確認できたでしょうか。
これらの図は、将来的に個人の打球のプロットを見る際の下敷きになる予定のデータです。打者の打球の速度と角度がどのあたりに集中しているのかと比較に使えると考えています。
まとめ
今回は視覚的な表現方法の提案ということで、こんな形の図を紹介させてもらいました。いずれ個人のデータを見る上で役立つと思います。
次回は、2018年以前のデータを確認する予定です。
タイトル画像:いらすとや
※1 Statcastデータの欠損値の補填
※2 打球の方向
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