瞬間記憶能力を使って、小学生が本1冊を暗記したヒミツの方法とは

画像1

1度見たら全てを記憶してしまう「瞬間記憶」を使っている人を、テレビなどで見たことはないでしょうか。

・本をパラパラとめくるだけで、全ての内容を覚えてしまう
・写真のように暗記した風景を絵に描いてしまう

「記憶の超人たちのように、カンタンに何でも記憶できたら、、、」と思いますよね。

一度見ただけで全てを暗記するという能力は、生まれつき備わった能力なので、
努力で身につけるのは、難しいと言われています。

ただし、もう少しカンタンな瞬間記憶を身につけることは誰にでもできます。

記憶力を競うメモリースポーツでは、「1時間に3238桁の数字を記憶」という、驚異的なギネス記録があります。

もちろん、この記録を作った選手は、見たものを一瞬で記憶してしまうような、
生まれつきの天才ではありません。

むしろ記憶力に悩んでいて勉強するうちに、いつの間にか記憶の達人になっていたという方がとても多いのです。

メモリーアスリートと同じ記憶術を学んだ小学生は、本1冊をカンタンに丸暗記してしまうほど記憶力が上がっています。

また、記憶力だけでなく、論理的思考力なども上昇しので、仕事のパフォーマンスも上がるので、周囲からの評価も上がり、昇進・昇級にもつながりやすいです。

それでは、小学生でも身につけられる、瞬間記憶について詳しくみていきましょう。

この記事を書いている勉強中毒者のプロフィール
早稲田大学に通っている大学4年生。大学受験を通して、効率的な勉強方法を探すために、ネット・書籍を読みあさっている。大学のオンライン授業がつまらなすぎて、記事を書いている。

1 瞬間記憶能力とは

画像3

瞬間記憶力というと、見た瞬間に記憶ができるというイメージをお持ちかもしれません。

そのような、写真を撮るように一瞬で記憶してしまうことは「カメラアイ」などと呼ばれることが多いです。

日本の有名人の中では、裸の大将として有名な山下清さんや、小説家として知られている三島由紀夫さんなどがカメラアイの持ち主と言われています。

山下清さんは、スケッチをするのではなく、見た風景をアトリエで思い出しながら、ちぎり絵細工の作品を制作していたそうです。

このような超人的な記憶力を身につけられたら、学生時代の試験勉強で苦しむ必要はなかったのにと思いますよね。

ですが、残念なことにカメラアイは、生まれつき備わっている能力なので、後から身に付けられる能力ではありません。

しかし、一瞬でとまでは言えませんが、1時間で数字1000桁を暗記することは、努力次第でできることがわかっています。

それでは、超人的な記憶力を持っているメモリーアスリートが使っている、
記憶術についてご紹介します。

2 瞬間記憶で1000桁を記憶するメモリーアスリートとは?

記憶力を競い合うメモリースポーツに出場する選手たちは、メモリーアスリートと呼ばれています。

選手たちは、トレーニングをすることで瞬間記憶を身につけています。

もちろん、カメラアイのように一瞬とはいえませんが、普通の人では考えられないほどのスピードで大量の情報を記憶していきます。

例えば、制限時間内で、数字をどれだけ覚えられるのかという競技では、1時間で3238桁を記憶してしまったという、ギネス世界記録があります。

他にも、バラバラになっている52枚のトランプを、15秒で全て記憶してしまうなどといった、超人的な記録がたくさんあります。

これほどまで記憶力が良いのは、元から記憶力が良い天才なのではないかと思うかもしれませんが、むしろ記憶力に悩んでいた人たちばかりなのです。

この記事を監修してくれている、記憶力日本ランキング1位の大野元朗プロも、
記憶力が悪く、合格率90%以上の運転免許試験に落ちてしまった経験があります。

ある記憶術に出会ったことで、今では瞬間記憶ができるようになっています。

つまり、どんなに記憶力が悪くても、瞬間記憶力を身につけることは可能なのです。

記憶の達人たちも、記憶力に悩んでていた時期があるということを知ると、
頑張れば記憶力を改善できるというモチベーションにつながりますよね。

それでは、超人的な記憶力を持っているメモリーアスリートが使っている、記憶術についてご紹介します。

2.1 瞬間記憶の土台。「場所法」とは?

1時間で1000桁以上の数字を記憶するメモリーアスリートの9割以上が、
使っている記憶術は、「場所法」と呼ばれています。

名前の通り、場所を使った記憶方法で、「忘れる方が難しい」記憶術と言われています。

古代ギリシャから、天才たちが密かに語り継いできた記憶方法で、
あまりメジャーではありませんが、記憶に最適であるという科学的根拠も出てきています。

人間にとって「場所」が記憶しやすいということが、2014年のノーベル賞を受賞した研究によって証明されたのです。

試しに、昔通っていた小学校までの通学路を思い出してみてください。

途中にあったお店や、交差点、踏み切りなど、思い出せるのではないでしょうか。

もうかなり前のことなのに、かなり鮮明に思い出すことができると思います。

同級生たちの名前はあまり思い出すことができないのに、通学路・教室の場所などは今でも覚えていて、カンタンに思い出すことができますよね。

覚えやすいだけでなく、思い出しやすいのが「場所」なのです。

この特徴を活かして、覚えやすく・思い出しやすくするテクニックが場所法です。

場所と記憶したいことをセットにして覚えることで、覚えるのが難しい英単語や初めて会った人の名前などを、カンタンに覚えてしまいます。

この方法を学んだ小学生は、実際に本1冊を丸暗記することができるようになりました。

記憶力日本一が監修している、場所法のやり方についての記事があったので興味のある方は読んでみてください。

3 瞬間記憶はパフォーマンス能力も引き上げる

画像2

瞬間記憶は覚えたいことを、すぐに覚えることができるので、記憶力ばかりが注目されますが、実はそれだけがメリットではありません。

脳を活性化して、あなたの潜在能力を引き上げてくれるのです。

普通に生活していると、脳はどんどん衰えていき、課題をクリアする能力や新しいことをマスターする力はどんどん落ちていくことがわかっています。

スマホなどの、新しいテクノロジーに対応できてなかったり、仕事の効率が落ちたと感じているなら、それは脳が衰えてしまっているのが原因かもしれません。

瞬間記憶をマスターするには、使っていなかった脳をフル活用しなければならないので、自然と脳トレの効果が生まれ、衰えてしまった脳を活性化させます。

それによって、思考力・推論力・論理的思考力など、仕事に重要なパフォーマンスを上げることにつながっていくのです。

もし、昔よりも仕事の効率が落ちた、もっとパフォーマンスをよくしたいなら、普段使っていない脳を活性化する必要があります。

「場所法」を学べば、瞬間記憶が身につくと同時に、生産性が格段に上がるので、周囲の評価も上がりやすく、昇進・昇級にもつながりやすくなります。

4 まとめ

いかがだったでしょうか。
今回は、瞬間記憶についてご紹介しました。

カメラアイのように、一度見ただけで全て記憶できるのは、生まれつきの能力なので、
習得するのはかなり難しいです。

しかし、メモリーアスリートのように、記憶力に悩んでいた人でも1時間に数字を1000桁以上覚えられるようになります。

彼らの使っている記憶術「場所法」は、忘れる方が難しいとされており、ノーベル賞によって科学的にも効果が証明されています。

また、記憶力だけでなく、仕事のパフォーマンスを上げるために必要な思考力などを上げる効果も期待できます。

もっと記憶力を良くしたいという方や、仕事の生産性を上げて生活をより良いものにしたいという方は、ぜひ瞬間記憶をマスターしてみてください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?