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【休職】雨の日曜の日記

狭い我が住まいにいることが窮屈に感じる。
雨だが、外出することにした。
コンビニで買った500円のビニール傘を持って家を出た。
今日は日曜なので、すれ違うサラリーマンも少ない。
仕事を休んでいる自分に引け目を感じずに、街を歩ける。
近所のカフェに入る。
店内にはたくさんの人がいる。雨だがら空いているだろうとの予想が外れた。
案内されたテーブルへ着く。
お水を持ってきてくれた店員さんへ、メニューを見ずに飲み物を注文する。
休職をしてから、たびたび来ている為メニューは覚えてしまった。
行きつけの店の為、私が通された席は電波が入りにくいことも知っている。
スマホをカバンへしまい、本を開く。
図書館で借りてきた「人見知りが治るノート」という本を読む。
本に
「人見知りの人は、自己評価が低いのに、不思議なことに自分が劣っているという考えにだけ自信を持っている。」
と書かれていて、深く頷いてしまった。
自分の考えに自信がないのに、何故か自分が劣っているということには、とても自信があるのだ。
店の入り口で席が空くのを待つ人が増えてきたので、キリの良いところで本を読むのを止め、お会計をすることにした。
店の入り口で自分が持ってきた傘を探すが、自分以外のビニール傘が何本かあり、一瞬迷う。
店に入る際に傘立てのどの位置に置いたか、自分の鳥頭を働かせる。
無事思い出せて安堵する。
店を出ると、さっきの雨は嘘かのように、日差しが出ていた。


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