適当な角度に引いた線を円の接線にする Illustrator スクリプト
Illustratorで円の接線を描きたくなる状況があります。例えば次のようなときです。
円の接線は,やりかたがわかれば手動で引けます(Illustratorで接線(正円に接する直線)を作る方法 - saucer)。
また,CADアプリには接線ツールがあったり,接点に強力なスナップが効いたりします。MoI 3DなどはCADによる3Dモデリングツールですが,2Dのベクターデータ作成にも向いています。aiファイルへの書き出しやIllustrator ↔︎ MoI 3D間のコピペができ,操作性も似たところがあっておすすめです。
円やその他曲線同士の共通接線を生成したいなら,まさにそれ用のIllustratorスクリプトがあります(s.h's page - [Illustrator] JavaScript scripts > 共通接線)。
さて,いろいろ解決法を挙げましたが,Illustratorユーザーにとって最もなじみやすいのは最初の「Illustratorで接線(正円に接する直線)を作る方法」でしょう。要約すると次のような流れです。
ただ手順3と4がなかなか難しく,手間も時間もかかります。タップ1つで自動的に実現してくれたら嬉しいですね。
そこで今回は,適当な角度に引いた線を円の接線にするIllustrator用スクリプトを紹介します。
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あらましを教えて
Illustratorで選択している線を,同じく選択中の円の接線になるよう移動するスクリプトです。線端が接点にぴったり付きます。また円の接点にアンカーポイントを生成するため,その後作業がしやすくなります。
どのバージョンに対応してるの?
Illustrator CS6(v16)かそれ以降のバージョンに対応しています。CS6からの機能を使うため,それより古いバージョンでは動きません。
macOS・Windowsの両方対応しています。
使いかた
Illustratorで直線パスを1つと,円を1つ選択します。線は図形のセグメントでもOKです。円は基本的に楕円形ツールで描いたものが対象ですが,正32角形と同じくらい円に近ければ円と判断して処理できます。
スクリプトを実行してください。
すると,線が円の接線になる位置に移動します。円の接点に近いほうの線端が,ちょうど接点の位置に合う状態です。円にはその位置にアンカーポイントができます。
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