【練習】ラダー練習はフットワークを鍛えない

結論から言っときます。あれは足を「速く」動かす練習です。動き方を工夫するなら身体の進行方向を上手に変える練習にもなります。時間設定次第では筋肉の疲労感に耐えるメンタルトレーニングにもなります。

アジリティについて

アジリティってのを直訳すると敏捷性とでもなるのかな。足を速く動かす練習になります。特に前進・後進のみしかやらないなら、まるっきりこれです。それをやってどうなるの?と思わなくもないですが、筋肉を速く動かす神経系のトレーニングにはなりそうです。「早く」という漢字を使っていないことには注意しておいてください。

動きの正確性の練習

これはあるかも。狙ったマスに足を入れるのが上達しそうです。バンブーダンスは上手くなると思います。

切り返しの練習

ラダーの内外を使ってやるなら、切り返しの練習にはなります。が、各所で足踏みをするやり方では意味がありません。一歩で引き返すならアリかな。

有酸素運動と無酸素運動との狭間

呼吸をどのように設定するのかにもよりますが、真面目にやるとしんどいです。なぜしんどいかというと、多くの場合、無酸素運動でやっているからです。インターバルを上手に挟んだり、他のメニューとローテーションを組んだりすることで、回復が上手になるかも知れません。

最大の問題点

明らかに狭いエリアに足を素早く着くことを要求されるため、ほとんどの人が踵をつけていません。足底を鍛えるんだとおっしゃるなら、まあ可能です。とりあえず、「ラダーを子供にやらせるようになったら、母趾球で走る癖がついて良かった」と述べるサッカー系保護者のツイートを見た時には、ちょっと気分が悪かったです。

まとめ

ラダーをいくらやっても、テニスに必要な重心移動を滑らかにするという身体操作には至りません。体力をつけるなら他の方法で。フットワークを身につけるなら私の記事を読みましょう。


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