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【道具】オムニ用シューズは不要

日本にオムニコートが普及し始めてそろそろ40年。最初はクレーコート用のテニスシューズが、オムニでも使えると売られてましたね。それがいつの間にやら「オムニ・クレー用」的な位置付けになってます。そのうち「クレーでも可」とかになるんでしょうか。

オムニ用のソールってピンが並んだようなパターンになりがちですよね。あれって確かに止まるんですけど、果たしてそこまで必要ですか?というお話です。

私は普段、オールコート用でオムニコートを走っています。その前はバスケシューズやクロストレーナーでやってました。テニスシューズでやれ!とお叱りはあるかと思いますが、テニスシューズよりはコートに優しいソールだし、最近はテニスシューズを使っていますし許してください。正直言うと、ミドルカットのバスケシューズが一番好きです。全く問題はありません。コートにも優しいですしね。それよりもソールの周辺部(角)の丸さが好んでいる1番の理由です。

それでも止まる走るに関して問題を感じたことはありません。蹴らないフットワークのおかげです。ソールの摩擦に頼らないのです。重心と接地点との位置関係で動いたり止まったりしているのです。普段から使えるようになるまでに馴染むまでには時間がかかるかと思いますが、試すだけならすぐできるようになります。是非ともお試しを。

滑りやすい蹴り方

TwitterやYouTubeなどで見かける、スリップしている動画などを見ていると、多くの方が後ろ足でスリップされています。つまり、蹴り足移動をしていると言うことになります。身体よりもかなり後ろに接地した足には本来、荷重がほとんどかかっていません。物理を高校で学んだ方はお気づきかと思いますが、摩擦力は垂直抗力の大きさに比例しています。荷重のかかっていない足で踏もうとしても摩擦力が稼げないのです。重心の真下から離れない場所でフットワークを刻むことの重要性がお分かりいただけるのではないでしょうか。

そして危険なのが、このようにスリップばかりしている人=フットワークの悪い人がうまく走ろうとハイグリップな靴を選ぶことです。結局のところ、いくら靴が止まっても、人が止まらないと意味が無いのです。靴が止まって、人が止まらないと、足裏にマメができます。最悪、捻挫の可能性も出てきます。ハイグリップな靴を履いても荷重がかかっていなければ、ダッシュ力は高まりません。つまり、正しい止まり方・走り出し方を身に付けた人だけが、ハイグリップシューズのメリットを享受できるのです。

今回はダッシュの時の話とストップの時の話を区別しないで書いています。けれど考え方は同じです。靴裏のグリップ力に頼っていても改善にはつながらないと言うことをわかっていただければ幸いです。


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