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【怪我】後十字靭帯のこと

先日、テニス仲間が試合会場で転んだとの話を聞いたんです。そこまではよくあることです。ところがLINEの文面に気になる表現があり、反応してしまいました。それが「次の日になって膝の裏が痛い」です。膝の裏ってのは脇の下と一緒で、関節内部にかなり近い場所にあります。そして、そこにあるものといえば、種々の靭帯や半月板のような軟組織なんです。
とりあえず整骨院に行こうとしていた本人には、私の素人判断は伝えずに整形外科でのMRI診断を勧めておきました。ただの打撲であることを祈っておきます。

私が疑っているのは後十字靭帯の損傷です。場所的にも、怪我の起こり方からも、素人ながらも想像がついてしまいました。(一応、膝の大打撲からの受診→検査→診断の経験はありますので、その時に自分用に勉強はしてました。)転倒して膝を打撲するという怪我はテニス民としてはありふれたものだと思います。いざ、事が起こった時のためにメモ書きを残します。情報共有しましょう。

十字靭帯って何?

膝関節ってのは4つの靭帯で位置決めがなされています。両サイドにある内側側副靱帯、外側側副靭帯、前後を繋いでいる前十字靭帯、後十字靭帯です。ラグビーなんかで横方向から乗られて痛めるのがサイドにある靭帯です。内側が多いかな。体育館なんかでの急激なストップ、ジャンプからの着地で痛めるのが十字靭帯となります。十字靭帯では後十字靭帯の方が丈夫と言われていますので、断裂する話は前十字靭帯でよく聞きます。

いらすとやさんより

こけるとどうなる?

こけると膝小僧を打つように思えますが、衝突相手が地面になりますので、実際にはその下にある「脛骨」を打ち付けます。その結果、脛の骨が後方に押し込まれ、その力は全て後十字靭帯に掛かることとなります。そして、程度がひどければ断裂、軽ければ部分断裂となるわけです。

元画像は看護roo!さんからお借りしています

自己診断の方法

立膝をして、脛の骨が少し後ろに落ち込むなら、可能性があります。十字靭帯は膝下の前後の位置ぎめをしていますから、切れているとそこが前後にグラグラしてきます。また、膝裏に結合部がありますので、そこに圧痛が出ます。


最後に

治療法などに関しては、お医者さんにかかって聞いてみましょう。そして、確定診断はMRIを使うことになります。MRIを持っている整形外科は限られていますので、医院によっては大きな病院に検査依頼となります。レントゲンでは軟組織ははっきり写りませんから、確定には至りません。ご注意を。ベテランな整骨院などでも判断はできるでしょうが、MRI撮影はマストだと思っています。普段から、MRIを持っている整形外科をチェックしておくのも大事かも知れません。


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