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「貧血」という言葉の勘違い

割引あり

こんにちは!STsです!

自己紹介のnote初投稿に続き、第二弾になります。
最初のテーマは何がいいかなと思ったのですが、難しいことよりも聞き馴染みのある言葉から「貧血」をテーマにしたいと思います。


2つの意味の貧血

健康診断などで“既往歴”(これまで指摘されたことのある病気)について聞くと、若い子が「貧血って言われたことあります!」と教えてくれます。

そうした時、大体いつもこう思っています。
「どっちの意味で貧血って言ってるんだろう🤔?」

これは若い子が言ってる時ほど思います。

私たち医療者がまず思い浮かべる貧血とは、
“血液のヘモグロビン(Hb)濃度が低下している状態”を指します。

簡単にいうと、漫画で怪我をして頭からぴゅーぴゅー血が出ている状態ありますよね。この身体の中から血が足りなくなっている状態が「貧血」です。

(厳密にはただ出血しているだけでは、濃度は変わらないのですが。。そこまでツッコむ人は医療関係者でしょう笑)

1つめの「貧血」
全身の「血が足りない」「血が薄い」
と考えてもいいでしょう
これは採血をして初めて分かる状態なのです。

ところが、「貧血と言われたことがあります!」と言う子に採血して分かったの?と聞くと「いえ!採血したことはないですけど、そう言われました!」と言われます

どういうことでしょうか?
これはある意味、医師側の説明不足というか逃げの側面もあると思います。

おそらく小中高どこかでみなさんの周りでいませんでしたか?朝礼や電車の中でずっと立ってたら倒れちゃった子。
これがもう一つの意味での貧血です。

この意味での「貧血」は、ストレスや痛み、緊張、睡眠不足などによって一瞬脳への血流が少なくなるために起こる症状を指しています。迷走神経反射とか言ったりします。

2つめの「貧血」
「脳への血が(何らかの原因で)一瞬足りなかった」

一瞬足りていなかっただけなので、普段は足りている状態なんですね😌
この意味での貧血はそこまで問題がないことが多いです。ただこの現象を説明するのがめんどくさくて、「いわゆる貧血だよー」って説明しちゃってる人が多いんでしょうね。「脳貧血」なんていう人もいます。

だから健康診断で1つめの貧血がある場合には、何か他にも病気があるのかな?ってなりますし、2つめの貧血なら問題なさそうだな!となります。

まとめ

・「実際に血液が足りていない貧血」と「一瞬頭に血液が足りていない貧血」がある。

こういったよく使われる「貧血」という言葉ぐらい学校の授業で勉強してもいいのになぁーと思いながら健康診断しています笑

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