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㊙展 めったに見られないデザイナー達の原画

㊙展 めったに見られないデザイナー達の原画
2019.11.22- 2020.5.10
@21_21DESIGN SIGHT(東京都港区赤坂9-7-6東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン内)
入場料:1200円
★★★☆☆

土曜日の15時頃、遠くから見えたこの景色で断念。めちゃめちゃ並んでる。これは入場規制の匂いがする。。
東京ミッドタウンをブラブラし、17時台に再挑戦したときには、明らかに人が減っていたのでホッとして入館。


この展覧会の核となるのは、現在、日本デザインコミッティーに所属する幅広い世代のメンバーたちが、そのデザインの過程において生み出してきたスケッチ、図面、模型の数々です。それらは、多くの人々の目に触れる完成品に比べて、あまり光が当てられません。しかし、そんな「秘められた部分」にこそ、デザインの大切なエッセンスが刻まれています。それらを間近で目にすることは、刺激と示唆にあふれた体験になることでしょう。(開催概要より)

展覧会ディレクターにはTakramの田川欣哉が入っている。


最初のスペースはデザインフォーラムのポスターアーカイブ。どのデザインが好き?とか言い合ったり。

メインの展示室は何も区切られず、上面が透明になった箱型の展示台がずらっと並ぶ。入ってすぐの壁にあった図がわかりやすかった。すごくシンプルな展示構成だけど、この図が最初にあるとないとでは全然違う気がするのだ。



このスコッティのデザイン事例はけっこう好き。
「国際デザインコンペの条件は”花のイメージ”と”既存ロゴの使用”だった。納得出来ず、ストライプデザインと新しいロゴを提出し、優勝した。」(デザイナー:松永真)
クライアントの条件を打ち破って、デザイナーとしての視点と美学をもって提案するというパワー。


誰しもが見たことのあるグラフィックデザインがずらり。


照明デザイナー・面出薫氏の作品はどれも面白かった。東京駅のライトアッププロジェクトの他、東京国際フォーラム、JR京都駅、せんだいメディアテーク、六本木ヒルズなどの照明計画を担当するデザイナーだ。

東京駅丸の内側のファサード模型にはツマミがついていて、なんと照明をシミュレーションできる。


そしてスケッチもかっこいい。日没後の照明スケッチは、暗い青い紙に印刷された建築の絵を、黄色や白で塗っていた。


佐藤卓ゾーン(グラフィックデザイン)↓


深澤直人(プロダクトデザイン)↓


いちばん最後に、この㊙展の展覧会をつくるプロセスが展示されていた。閉館間際でじっくり見ることができなくて残念だったが。


今回の展覧会特設サイトでは、展示作品の公開とそれぞれのデザイナーのインタビュー音声が聞けるなど、オンラインでも楽しめるコンテンツが非常に充実していた。
めちゃくちゃ正直に言うと、展覧会のメイングラフィックが好きではなかったのと、原画か〜、それって面白い?と思ってたので、展覧会開始当初は自分は行かないだろうなと思っていた。でもコンテンツの充実度合いをSNSやHPで見て、行きたい気持ちが大きくなって最終的に足を運んだ。行ってみると、原画だけではなくプロトタイプや模型、手書きメモなど様々なプロセスの段階で生み出されたものが展示されていて、しかもそれがデザイナーによって全然違っていて面白かった。「すっごい感動した!」とか「価値観変わった」とかではないけど、確実に期待以上の満足度がある展覧会だった。

会期延長が決まったようで、ゴールデンウィークまでだから多くの人に見てもらえるね。


展覧会URL

http://designcommittee.jp/maruhi/

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