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Living with HERITAGE~ピエール・ジャンヌレの遺作と歴史に残る名作家具~

Living with HERITAGE
~ピエール・ジャンヌレの遺作と歴史に残る名作家具~
2020.5.30-6.27
@伊勢丹新宿店本館2階 イセタン ザ・スペース(東京都新宿区新宿3-14-1)
入場料:無料
★☆☆☆☆


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伊勢丹新宿本店で開催されていた、ビンテージ家具の販売も兼ねた企画展。
ル・コルビュジエの従兄弟、ピエール・ジャンヌレの家具を中心に、シャルロット・ペリアンやジャン・プルーヴェの家具まで特集・展示・販売されていた。

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家具はもちろん、その設置や照明まではしっかりしているのに、壁面のテキストとデザインが雑と言わざるを得ない。いや、商業施設(デパート)の中の展示販売会を、展覧会のように見る私が悪いのか?だがこれはタイトルウォールがあって、ステートメントがあって、コーナーごとの文章もある、展覧会の形態をとっているよな・・・。

なかでも気になってしかたなかったのが、ル・コルビュジエが晩年に長期滞在したインドのチャンディーガル(Chandigarh)の表記。確かにインターネットで調べてもチャン・ディ・ガ・ルのどの音節を伸ばすかは色んなものがある。だが次の写真の中だけで3種類も表記の揺れがあるのは流石にひどい。「チャンディーガール」「チャンディガール」「チャンディーガル」に加え、別の箇所では4種類目の、「シャンディーガル」も出てくる。尋常ではない量の表記揺れになぜ気が付かなかったのだろう?不思議でならなかった。開幕した後でも気が付いたなら直した方が良いと思うレベル。

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また、壁面のテキストがカッティングシートでないのも気になった。予算や業者の問題で、白い四角いシートにテキストを印刷する判断になったのかもしれないが、だとしてもその枠が見える想定でレイアウトデザインをして欲しいものだ。余白のないところとあるところの差に目がいってしまう。

ちなみにカッティングシートとは、こういうもの。文字の部分だけのシールだ。↓



展示しているものはまさしく本物で、素晴らしい作品なのに、これを展覧会のようにしたために粗が目立った。あまりにもこのプロジェクトに携わった担当者や関係者が、展覧会について興味関心と美意識がなさすぎる印象を持った。


展示会プレスリリース


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