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展覧会記録

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備忘録。2018年春以降。学芸員資格を持っています。内容はもちろん、会場構成にも関心を持ちます。写真は加工してたらアップが遅くなってしまうので撮ったまま載せてます。あしからず。
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2019年2月の記事一覧

ルーブル美術館(常設)

ルーブル美術館(常設展) 入場料:15ユーロ(約1800円程度) ★★★★☆ パリの街のど真ん中にあるにもかかわらず、なんか安心できるのが美術館。入るのに想像以上に並んだ。 入り口に堂々と鎮座していたのは、名和晃平の作品。ジャポニスム2018展の一貫で展示されていたのを見られてラッキーだった。 ものすごく人が多いけど、建物もスケールが大きいので窮屈感はあまりない。ミュージアムで働いている自分的には、監視体制とか人々のふるまい(飲食、座り込み、睡眠)とか、閉館のときどうやっ

ポンピドゥセンター

企画展① CHAGALL, LISSITZKY, MALEVITCH... THE RUSSIAN AVANT-GARDE IN VITEBSK (1918-1922) 企画展② UAM UNE AVENTURE MODERNE 常設展 ポンピドゥー・センターは、その建築がすごく好みだった。新しい感じはしないのに、すごく斬新で、おしゃれで、センスがいいと思った。色づかい、配管、サイネージなどの統一感も研ぎ澄まされている。調べてみると、なんと開館から40年以上建っていた。

大英博物館

オーディオガイドを借りてみた。日本語があって使いやすいし、メールアドレスを入れるとその日見た作品のリストを送ってくれる。 いくつかの古代遺跡の説明は、これのおかげで理解が深まり、有料でも価値のあるオーディオガイド。 こんな空間はルーブルにもあったな。

テート・モダン

SHAPE OF LIGHT: 100YEARS OF PHOTOGRAPHY AND ABSTRACT ART 2018.5.2-10.4 ★★☆☆☆ THE EY EXHIBITION: PICASSO 1932 LOVE, FAME, TRAGEDY 2018.3.8-9.9 ★★★★★ ロンドンのテート・モダンは元々発電所だったものをリノベーションした現代美術館。煙突があったり、館内マップの場所の名前が「ボイラー室」だったり。木の床はなかなか年季の入った味わいがあ

ピカソ美術館

Guernica 2018.3.27-7.29 @パリ国立ピカソ美術館 ★★★☆☆ 常設展(ピカソ美術館のジャコメッティ作什器について) さて、パリに戻ってピカソ美術館へ。ゲルニカの展覧会をが開催中で、ゲルニカ以外にも多数のピカソ絵画が見られた。 ロンドンのテート・モダンで見たピカソの展覧会を見た直後だったが(→https://note.mu/stry/n/n0b5e868f121c)、こちらでもピカソの作品にたくさん出会えて満足だった。 特にドラ・マールを描いた絵や「