マガジンのカバー画像

展覧会記録

74
備忘録。2018年春以降。学芸員資格を持っています。内容はもちろん、会場構成にも関心を持ちます。写真は加工してたらアップが遅くなってしまうので撮ったまま載せてます。あしからず。
運営しているクリエイター

記事一覧

Haroshi I versus I

Haroshi I versus I 2021.7.10-8.8 @NANZUKA UNDERGROUND (東京都渋谷区神宮前3-30-10) 入場料:無料 ★★★★☆ 東京都在住の現代アーティストHaroshiによる個展。 東京のストリートカルチャーを背景に制作するHaroshiは、スケートボードの使用済み板やフィギュアなどを素材に使う。 Usedのスケートボードを細かく刻み、配置して画面を構成する。板の激しい傷や凹凸、個性のある柄がとても気持ちよくはまっていて好きだ

ルネ・ラリック リミックスー時代のインスピレーションをもとめて

ルネ・ラリック リミックスー時代のインスピレーションをもとめて 2021.6.26-9.5 @東京都庭園美術館 本館+新館(東京都港区白金台5-21-9) 入場料:1400円 ★★★★★ 東京都庭園美術館の建物である、旧朝香宮邸の玄関で迎えてくれるガラスの扉。これを手掛けたルネ・ラリックの展覧会である。 ルネ・ラリック展は昨年の春も開催していて、絶対に行こうと予定していたのにちょうど感染症蔓延の影響で急遽終了して行けなくなってしまい、とても残念に思っていたのだ。昨年の「北

隈研吾展 新しい公共性をつくるためのネコの5原則

隈研吾展 新しい公共性をつくるためのネコの5原則 2021.6.18-9.26 @東京国立近代美術館1F企画展ギャラリー(千代田区北の丸公園3-1) 入場料:1300円 ★★☆☆☆ 隈研吾建築の中でも公共空間に迫った展覧会。 タイトルに突如現れる「ネコ」に不思議な顔をしてしまうが、テキストをよく読むとこれまでの「ハコ」もの建築から卒業し、「ネコ」に学ぶ公共空間をつくることを提案しているのだ。 「ハコ」は文字通り、建築の内部で過ごすこと。 「ネコ」はハコから脱出し、ハコと

4D DRAWING

4D DRAWING 2021.6.23-6.30 @TIERS GALLERY(東京都渋谷区神宮前5-7-12) 入場料:無料 プロッタードローイングという手法で作品を制作する深地宏昌と、4Dデザインツールを開発する堂園翔矢が出会うことによって生まれた「4D drawing」の展覧会。 幾何学的に定義される4次元空間を、私達は見ることはできないが、3次元に投影することはできるらしい。あまり次元の話は得意ではないが、そのプロセスも含めた展示物はとてもすばらしかった。

Serendipity 前田 麦 Baku Maeda

Serendipity 前田 麦 Baku Maeda 2021.5.26-6.26 @hpgrp GALLERY TOKYO(東京都港区南青山5-7-17 小原流会館B1F) 入場料:無料 作品と、大量のアイデアスケッチノートが展示されていた。頭の中をのぞいて、結実したものと一緒に見られるのが面白かった。 この半立体の作品群がとっても可愛かった。 狛犬の阿吽がかわいい・・・。 展覧会URL 前田麦

イサム・ノグチ 発見の道

イサム・ノグチ 発見の道 2021.4.24-8.29 @東京都美術館 企画展示室(東京都台東区上野公園8-36) ★★★★☆ 会期のはじめの方に行ったので空いているかと期待したが、なかなか混雑していた。彫刻家・芸術家として好きな人と、akariシリーズなどの家具デザイナーとして知っている人がいると思うと、この人気も頷ける。 いちばん最初の展示室の入り口にあった有名な作品「黒い太陽」。 最初からかっこいい…!! その奥には、大量の「あかり」というイサム・ノグチデザインの

ライゾマティクス_マルティプレックス

ライゾマティクス_マルティプレックス 2021.3.20-6.22 @東京都現代美術館 企画展示室 地下2F(東京都江東区三好4-1-1) 入場料:1500円 ★★☆☆☆ ライゾマティクス設立15周年かつ、美術館における初の大規模個展。 Rhizomatiks x ELEVENPLAY "multiplex" 2021 写真では分かりづらいが、手前の少し小さなスペースにELEVENPLAYの実際のパフォーマンス映像が流れており、その奥の展示室で実際に舞台装置だけが動き

マーク・マンダース —マーク・マンダースの不在

マーク・マンダース —マーク・マンダースの不在 2021.3.20-6.22 @東京都現代美術館 企画展示室 3F(東京都江東区三好4-1-1) 入場料:1500円 ★★★★☆ マーク・マンダース国内美術館としては初の個展だそうだ。 私は金沢21世紀美術館で開催されていた「ミヒャエル・ボレマンス マーク・マンダース|ダブル・サイレンス」展が好評を博していたので、この作家を知った。 東京に巡回してきた!と思ったら、マーク・マンダースの個展へと姿を変えていたのだった(笑)。

Garden—隙間をうめること

Garden—隙間をうめること 2021.5.21-6.20 @KEN NAKAHASHI (東京都新宿区新宿3-1-32 新宿ビル2号館5階) 入場料:無料 海老原靖さんの個展。 静かな、少し不気味な雰囲気もある木の絵画が気になって、初めてKEN NAKAHASHIギャラリーへ。 海老原が生まれ育った家を取り囲む植木をモチーフにした「Garden」シリーズは、・・・(中略)・・・自画像を描くように、時間を重ねて枯れ始めてきた植木を描いていきました。(—展覧会HPより)

ジャパンクリエイティブ展

ジャパンクリエイティブ展 2021.5.14-5.28 @西武渋谷店A館7階=特設会場(東京都渋谷区宇田川町21−1) 入場料:800円 ★★☆☆☆ 展覧会URL

LOUIS VUITTON &

LOUIS VUITTON & 2021.3.19-5.16 @jing(東京都渋谷区神宮前6丁目35) 入場料:無料(要事前予約) ★★★★☆ 展覧会URL

OKETA COLLECTION:4G

OKETA COLLECTION:4G 2021.4.8-4.25 @スパイラルガーデン(東京都港区南青山5-6-23) 入場料:無料 ↑五木田智央の初期作品。(1969年) 展覧会URL [関連] 同会場の1階入り口では「TILE KIOSK」のポップアップが開催されていた。 TILE KIOSK by TAJIMI CUSTOM TILES 2021.4.9-18 岐阜県多治見市の特産品である多治見タイルは、生産量が日本一。 TAJIMI CUSTOM TILE

フランシス・ベーコン バリー・ジュール・コレクションによる

フランシス・ベーコン バリー・ジュール・コレクションによる 2021.1.9–4.11 @神奈川県立近代美術館 葉山館 展示室2–4(神奈川県鎌倉市雪ノ下2-8-1 ) 入場料:2000円 ★★★☆☆ 最終の土日に駆け込みとなってしまったが、久しぶりに葉山館へ。 ベーコンが生前けっして世に出すことのなかった「秘密」 ―― 作らないとされていた素描、参照していたおびただしい印刷物と、そこに描かれた線や図像、そして、そのほとんどを破棄したと言われていた、シュルレアリスムに傾倒

謳う建築

謳う建築 2020.12.12-2021.5.30(緊急事態宣言のため4/25で終了) @WHAT 展示室1階(東京都品川区東品川 2-6-10) 入場料:1200円 寺田倉庫が運営する"建築倉庫ミュージアム"から"WHAT"にリニューアルして初めての展覧会。 WHATのなかで、もともと建築倉庫ミュージアム展示室だった一室では引き続き建築にまつわる企画展が開催され、その他の部分はアート作品を展示する展示室があり、また別館に建築模型を保管・展示する"模型保管庫"も別料金で見学