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ひぐらしのなく頃に業 #20 郷壊し編 其の参 感想

雛見沢を思い焦がれる沙都子に現れたのは!?

 聖ルチーア学園に馴染んでお嬢様として開花しているカリスマの梨花と、一方、梨花に誘われて中学時代に必死に勉強をし共に入学したものの進学校ゆえについて行くのだけでも辛い沙都子に、溝が他の生徒たちにも表に露呈するところから始まるOP。
 元々、勉強自体が興味ないのにひたすら勉強させられてしまい、さらには梨花と同じクラスにすらいられなくて精神的に追われてしまっている沙都子に、親切に教えている梨花の言葉が伝わらないジレンマが現れているようだ。

 沙都子が去った後、カリスマ梨花の取り巻きである生徒たちに関わらない方がいいのではないかと揶揄されるも、何度も助けてくれて自分なんかより立ち振る舞いやトラップが上手な特別な人なんだと諭す。
梨花が沙都子に感じる長年の信頼がここで垣間見れるが、過去を知らない沙都子を異次元の人間と見ている取り巻きたちはどう感じたのだろうか。不穏な予感だ。

 自室に戻った沙都子は雛見沢に住んでいた時のように過ごしたいらしく、昔を思い出してもらうために、トラップを夜中に仕掛けに寮から学校のエントランスへ忍び込む。
朝、エントランスのシャンデリアに何個もタライを吊り下げるトラップを知らない梨花が登校してくる。
沙都子は今か今かと待ち構える。
仕掛け位置にたどり着き、発動。
梨花は雛見沢で鍛えられた持ち前の俊敏さで難なくすり抜けるが、取り巻きの1人に怪我を負わせてしまう。
あの3〜4m離れたところから落下してくるタライは凶器じみているが、何にしても無事でなによりだ。


 保健室で怪我を治療しているところに先生がタライを落とした犯人の心当たりを聞く。
梨花はもちろん知っているのだが黙秘をする。
当然、沙都子の身の安全の方が優先される。信頼感、親友を超えた関係がいいのだが、それをぶち壊す取り巻きの1人。保健室から出た先生に沙都子が怪しいと告げ口をする。
案の定、呼び出しを食らってしまった沙都子は懲罰房にぶち込まれてしまう。そこで告げられる、生徒の1人がトラップが上手いことを先生に伝わっていることを。
その事を知っているのは梨花だけと思っている沙都子の心情は驚愕だけでは済まされないほどのショックだったのだろう。過去に、受験を誘われたあの日に戻って、手を振り払いたいと思うほどだ。
このすれ違いがとてももどかしい。沙都子、違うんだ。そうではなく取り巻きのせいだ、とテレビに向かって言い出してしまいたい。


開放されても地獄のような日々が続く沙都子。そんな折、一通の手紙が。
—————————
雛見沢分校 初代部活メンバー 再集結!
清く正しい生活に慣れた諸君が
泥を啜っても勝利を掴む、
部活魂を失ってはいないだろうか?!
再び雛見沢に集結せよ!
諸君の血を血で洗う時が来た!
—————————
大学に通っている魅音から届いた手紙。
なんと久々に分校で初代部活メンバーによるイカサマありトラップあり何でもありの勝利を掴むためなら努力を惜しまない部活を行うとのこと。
部活内容は一枚のトランプを見ただけでわかる罰ゲームありの大貧民。

「可愛いぃぃぃ〜!!」タイムの突入だ。

 レナのご主人様と言わせるメイドさん口調は萌えを感じ、
沙都子の屈辱感があるお兄ちゃん発言も聞き応え抜群で、
魅音の姉御肌に見合うスクール水着のナイスボディは必見ものだし、
梨花ちゃまの猫耳+首輪に"みぃ〜"は尊すぎて反則だ。
そんな尊い梨花を見たレナの爆発力はピカイチで、圭一には昔の部活でも経験した今まで出た罰ゲーム全部のせというオチまで、ほんわかしたひとときなのであった。
そんな楽しい時間はあっという間に過ぎるもので、沙都子以外のメンバーは食事のためにエンジェルモートへ向かう。


 梨花が沙都子に「お店で待ってるわ」と伝えるのがこの先の転機になり得そうな予感だ。
散策していると、分校が近い将来なくなるや昔住んでた建物が潰れ、高齢者が多いなど廃れていく雛見沢の現状。
その話を聞き、愁うしか出来ない中、雛見沢神社へ向かう。
EDとともに不穏な電波を発している建物に導かれる沙都子。
どうやらオヤシロ様から出てきた刃物の欠片が発信源のようだ。
触れた瞬間、異世界に飛ばされ、謎の女性が一言。
「久しぶりだな、人の子よ。」と。


 猫騙し編で、沙都子がオヤシロ様の力によってループしているのが判明しているのだが、
本話でついにオヤシロ様と邂逅する。
しかし梨花の中に居た羽入とは別の女性が現れるところからオヤシロ様が何人もいるのだろうか。
神刀 鬼狩柳桜の欠片が梨花のとは別物だったのも気になる。
この神刀が完全にそろったら雛見沢は、雛見沢症候群はどうなるのか。
ひぐらしをなく頃にの間にあったうみねこのなく頃にで出てきた魔女に似ているのは気のせいだろうか。


 次回の郷壊し編 其の四で沙都子がオヤシロさまの力を手にするのだろうが、猫騙し編のようなループするのには、はたして沙都子だけの意思なのか、他の誰かの介入された意思によるものなのか、そしてどのような意味があるのか。
羽入と新たなに現れた女性とオヤシロさまの関係が少しは開示されるのかもしれない。

 解決編に突入した一作目である郷壊し編なのだが、まだまだ謎な展開が待ち構えている。
次回もリアルタイム視聴するまで正座にて待機だ。

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