6÷2(1+2)=?
問題。6÷2(1+2)=?を求めなさい。
いきなり問題を出して失礼しました。
実はこれ、少し昔にインターネットで拡散された数式で、ちょっとした話題にもなった内容なんです。
普通に計算してみればいいのでは?と思った人は実際に答えを導き出してみましょう。
まずはこちらの解き方。
6÷2(1+2)の式の右部分、2(1+2)を先に計算してみると、
2(1+2)
=2×(1+2)
=2×(3)
=2×3
=6
なので、2(1+2) =6となります。
そして残り左部分を含めて計算すると、
6÷2(1+2)
=6÷6
=1
なので、答えは1となります。
この解き方は、高校1年生 数学Ⅰの因数分解で数式を文字に置き換える方法で解かれており、(1+2)をXとし、6÷2Xと仮定をした場合、2Xは一つの数字なので、先にXと2Xを計算し、一つの数学を導き出してから、6÷2Xの答えを出す方法なんです。
ちなみに私はこちらの計算方法をして、答えは1と解答しました。
しかし、別の解き方も存在するんです。
それが次の方法となります。
式 6÷2(1+2)に、省略されている記号×(乗法)を付け加えると6÷2×(1+2)と表現されます。
この式を計算すると、
6÷2×(1+2)
=6÷2×(3)
=3×(3)
=3×3
=9
答えは9と弾き出され、ひとつ目の解答である1と違っていますね。
この方法は四則演算のルールを重視しており、先に括弧を計算し、左から順に、まずは乗算と除算、次に加算と減算と解いていきます。
そして答えが9となるんです。
さて、数学や算数の計算式の答えがひとつなのが鉄則なはず。
どちらが本当の答えなのか、かの有名なスタンフォード大学の教授たちでも意見がわかれるほどで、パソコンやgoogle検索などの計算機では大半が9という結果になります。
他の切り口として、式6÷2(1+2)がそもそもの計算式として間違っているのではないか、という意見まで出てきました。
なぜなら、先ほど解説した通り、式が2通りの解釈で捉えられること自体が、式として成り立っていないのではないかとされたからです。
この物議を醸した6÷2(1+2)問題。
もしかしたら、他にも同じような計算式が教科書に載っているのかもしれないです。もし見つけたら、恥ずかしがらずに、弘法にも筆の誤りと思って、
「先生、この式の答え、ふたつあります。」
と伝えてあげましょう。
(こちらは過去に投稿した記事です。)
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