『昭和99年』開店に寄せて

先日、上野のブックバー気絶の系列店『昭和99年』の開店が発表された

昭和99年、ワクワクする展開だ
暗い話題ばかりで辟易してくれた気分に光が射した

以前の記事で気絶にはまった話をした
8月から通い始めて既にポイントカードが2枚目に達した
驚異的なスピードである
週末になると気付いたら気絶に向かっているという状態である


昭和99年
その全貌は未だ見えていない部分が多い
レトロフューチャー?深海?宇宙ステーション?

画期的な点は料金設定
どうやら『転送フィー』『トークン』で構成されるようだ
事前に1万円を預かるともある
この料金設定に私は「気絶イズム」を感じる

気絶イズムなどという大仰な言葉を使ったが、気絶は通う人の数だけ答えがある

メイドとの会話を楽しむ人
广ソーダなど変わり種メニューを楽しむ人
本棚の本で読書を楽しむ人
雰囲気を味わう人

どれが正解なんてことは無くどれも正解である

2020年代に入り社会・カルチャーは画一的になりファストなものが跳梁跋扈している
商店街から旧い店は消えタピオカ屋、唐揚げ屋が居抜きで入る
秒単位の尺の動画という「わかりやすさ」が洪水の如く押し寄せる

しかし昭和99年はその逆を行っているのではないかと思う
料金システムの解読に始まり、10月の開店までに謎解きをし開店すれば答え合わせに行く、そういう感覚で私はいる

昭和99年、これからが楽しみだ

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