自民党広告「国に届け」ってなんだ

TVで自民党のお偉いさんの会見を見て気になることがあった。
会見場の背景にある「国に届け」というポスターだ。

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なんだ、これ。アオハル映画「君に届け」じゃないか。
国に届けってパクリだろうか?

国に届けとは
まずはこちらをご覧頂きたい。


政治に興味のない女子高生アスカ。
クラスメイトのイケメン生徒会長浅倉くん(母親がなんと地元で議員)
そんな2人が18歳選挙をきっかけに仲良くなるアオハルムービー。

これは単なるアオハルムービーではない。
自民党といえば高齢者向け政策に重点を置く。
そんなイメージを覆すために18歳選挙を入口に自民党の若者向け政策を紹介するウェブサイト、それが「18歳選挙権 #国に届け 」。
その一環として、あの小泉進次郎も在籍した自民党の青年局が中心となった自民党の若者向け政策を紹介する動画なのだ。



しかし、見れば見るほど不自然。
二世代くらい前のイケメン&ツンデレキャラだし、女の子の健気感も時代錯誤。
今どきの女子高生って「こってりしぼられた」なんていうのか...?


見づらい
しかしとにかくこのサイト見づらい。
全部でVol.6まであるのだがVol.1にバックナンバーが載っていない。
全体総量が分からない。
そしてぱっと見、文字とリンクがやたら多い。
各回の特集テーマが分からない。
「憲法改正」と「台湾の魅力」が同じページにあり、自民党っていっぱい取り組みがあるんだな〜と思う反面、ごちゃごちゃしてるなという印象。
メインターゲットの10代に向けた内容になっているのだろうか?
今どきの10代はインスタで写真1枚のコミュニケーションに慣れた世代。
文字だらけの情報を読む気力があるのか?
自民党にはYouTubeチャンネルだけでなくインスタアカウントもあるけど、コメント欄はdisりだらけだ。
多分、10代ではなく中年と思われるユーザーのコメントが多い。


憲法のバージョンアップ
このサイトで良いポイントを挙げるとすると憲法改正、だろうか。
憲法のバージョンアップという非常に分かりやすい言葉で解説されている。
憲法と聞くと改憲派と護憲派で永遠の神学論争が繰り広げられ、近寄り難いイメージがある。
自民党は1955年の保守合同による結党以降、憲法改正を党是としてきた。
今どきの高校生は政経を授業で選択しないとそんなこと知らないだろう。

都合のいい言い換え、といえばそれまでだけれど若者向けにするならば徹底して若者の意見入れたほうがいい。


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