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新人教育の季節ですね

今回は新しいテーマですが、新人教育は皆様の病院ではどのように行われていますか?

早く戦力になってもらいたいですから獣医療に必要な知識、技術をとことん教え込んで一人前になってもらうことを目標に頑張ってもらいたいですね。

ですが、最近思うことではありますが獣医療における教育で技術が先行してしまい、社会人教育が疎かになってしまうケースが多いのではないかと危惧しております。

我々は「先生」と呼ばれ動物を治療することで感謝されることも多いのでプライドが先行してしまい、「俺はできるんだ!」と勘違いしてしまうことも…。

一般社会に置き換えて考えてみましょう。

例えば営業職の場合。
営業スキルや話術等含めて習得したことで初めて取引先と一人で折衝ができますよね。
では飲食店の場合、メニューやレシピを全て覚えて、かつそれを正しく調理できて初めて一人前と呼ばれますよね。

では我々ではどうでしょう。
獣医療の知識・技術を高いレベルで、かつそれをご家族と協議しながら進め治療することが当たり前に求められている仕事です。
その中で医療技術の水準が高いこと、専門性があること、それらを全てひっくるめて「当たり前」のことなのです。

じゃあその当たり前を発揮できる環境はどこにありますか?そしてその環境は誰が用意した環境ですか?
あなたに期待し、教育費等も払ってもらっていますが、それはどのようにして還元しますか?

すごく恩着せがましく聞こえるかもしれませんが、会社や動物病院からすると新人教育は全て投資です。それに対して新人はその期待に応える義務を負うのです。

そのことをきちんと教えることで社会人としての自分の価値を意識することが身につくのではないでしょうか。

いくら同業他社から評価されたとしても我々が評価を受けるべきはあくまでも顧客である「飼い主様」です。
新人教育もここを意識して教育をすること。そして一般社会におけるリテラシーをきちんと教えることが巡り巡って我々の業界を豊かにする、社会的地位が向上する一つの方法だと私は考えております。

なんだか愚痴っぽい記事になってしまいましたが、大事なのは

・獣医療はできて当たり前の業界
・社会人としての適切なリテラシーを身につける
・評価されるべきは同業他社ではなく、飼い主様であること

これを意識して教育をする。
というのが今年の弊社の目標です。

忘備録として残しておきますが、参考になる方がいらっしゃいましたらぜひご利用ください。


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