犬 まりも 2018年10月10日 14:10 この分厚いジーンズを食い破って、脚に突き刺さった鋭い牙は、彼女の怯え、怒り 天を仰いで腹を差し出し、けれども、その姿勢のままにいつでも噛みついてやろうと震える筋肉は彼の憎しみ 脳を侵され、よたよたと斜めに歩きながらも、よだれの奥から漏らす低い唸り声は、年老いた二人からの呪い 真っ直ぐに自らに向かって進む赤ん坊に向けられた黒い黒い、濡れた目は誰のものなのだろう #詩 #犬 ダウンロード copy #詩 #犬 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート