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脳血管造影検査(2015年11月〜)

2015年11月に.脳動静脈奇形の正確な状態を知るため、大学病院に入院して脳血管造影検査(アンギオ)を受けることになりました。

この検査は、

正式には「アンギオ・グラフィー」と言い、日本語では「血管造影法」と呼ばれます。血管はレントゲンに写りませんが「造影剤」と言われるX線不透過の薬剤を注入して形状をレントゲンに写し、血管の狭サク、詰り、膨らみ、破れ等を見て診断を行う技術です。また血管の先にある各臓器の腫瘍なども写し出し、治療方針を決めたりします。

アンギオは「カテーテル」と呼ばれる樹脂製の細いチューブが主役です。直径約2mm長さ1m前後で、太ももや腕の血管から挿入し、レントゲンで見ながら目指す血管の位置まで先端を送り、中から造影剤を注入して写真に取ります。

とあるように、簡単に説明すると、動脈にカテーテルを穿刺して、脳内のちょうど良いところまで到達したらブワッと造影剤が注入されて、その瞬間、脳内にカッと火花が飛び散ったような感覚がして、造影剤が血管の走行状態を映し出します。

なんだか、文字にすると、恐い。恐すぎる検査。

動脈に穿刺することから、検査後は絶対安静の時間が必要になります。また、血管内に血栓があった場合、造影剤を注入することにより、それが飛んでしまうことで脳梗塞を起こすリスクもあります。

そんな説明を受けた上で、検査に挑みました。
可能なら、身内の付き添いが望ましい検査ですが、若いから血管も丈夫でリスクは低いだろうと、単身で検査を受けました。

わたしの場合は、腕からの穿刺でしたが、30代と血管が若いという理由から、なぜが研修生の練習台に。ドクターとはいえ、緊張が伝わってきて、さらになかなかうまくいかず、神経にまで触れてビリビリしたのを覚えています。

2泊3日の検査を終えて、視床に奇形があることから、視力や視野の検査も別日に行い、2016年1月に宮城県の病院へ行きました。

そして、もう一度、治療方針についてどうするか話し合い、国家試験が1月の下旬にあったため、2016年3月1日をガンマナイフ治療の日に決めました。

脳動静脈奇形は、脳出血やくも膜下出血を起こしてからその存在が分かる事例が非常に多く、奇形があっても血液が正常に流れていると無症状なので、知らないで天寿をまっとうする人も沢山いる。

すぐに治療する、このまま治療しない、5年後とかに治療する、僕はどちらでもよいと思う。という医師からの提案に、ガンマナイフ治療を受けることに決めました。

※わたし個人の経験に基づく記録です。治療方針や医療に関する正式な用語等については、専門機関の情報を参考にしてください。

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