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田多井の桜

 昨日4月6日、長野県安曇野にある「田多井の桜」を訪ねてきました。スライド作成とか、原稿書きとか、台割作成とか、確定申告とか(笑)、あれこれ山積みの中、弟が一番好きだと言っていた田多井の桜へ。

 今年は桜が異常に早く咲き、安曇野の桜もまさかの満開状態。数日前に田多井の桜も満開との情報をいただいていたのですが、早くても昨日しか行けなかったので、実は桜を見るまでは心配をしていました。傷んでいるんじゃないか、散っているんじゃないかと…。

 いざ桜を目の前にすると、青空を背景に凛々しく立つ姿は圧倒的で、しかも満開をギリギリ保っていてくれました。聞くところによると、二日ほど気温が低かったらしく、そのために桜は満開を保っていてくれたのです。

 その場には私と娘、そして弟が長野の父・姉と慕うご夫妻の4人がいたのですが、田多井の桜は、微風がそよぐとはらはらと花ひらを散らせ、まるで私たちが来ることを待ってくれていたようでした。

 田多井の桜の近くには、「田多井観音堂の桜」があるのですが、その観音堂ではご祈願ができるので、手を合わせ、弟のために祈りを捧げました。4月2日に菩提寺へ納骨を済ませ、4月6日には田多井の桜詣で。現世に残された者としての区切りは付けた格好となりました。

 毎年訪問することになるであろう田多井の桜。来年も美しい姿を見せてほしいと願うばかりです。

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【撮影データ】

弟が好きだったアングル、木の下から見上げて。


OM-D E-M1 Mark III
M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO
絞り優先AE(F16・1/125秒・+0.3EV)
ISO:200 WB:晴天 
手持ち
2021年4月6日
長野県安曇野市 田多井の桜

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