【第97回箱根駅伝】創価大学旋風の余韻に浸ろう「メディア駅伝」




0区:はじめに


第97回箱根駅伝で初の往路優勝、ゴールまであと2kmまで先頭を走り準優勝という結果で多くの人に感動を与えた創価大学

前評判としては前年のシード権を獲得したものの出雲駅伝が中止、全日本大学駅伝は主力の1人で、前年の箱根駅伝10区区間新と初シード権獲得の立役者となった嶋津雄大が休学。その結果10000mの上位8人平均タイムが落ちてしまいまさかの書類選考で落選。

例年と違うコースで行われた箱根駅伝予選会が異例の高速化だったこともあり、シード権陥落の1番手という見方が多数でした。


しかし、月間走行距離900kmを越える夏合宿を多くのメンバーがこなすと試合数が少ない中で、チーム内や実業団と合同でのタイムトライアルで自信をつけた結果、タイムが速い順に並べ主導権を奪っていくオーダーがピッタリハマり、有力校が苦しむ中、今大会の主役といえる熱い展開を巻き起こしました。

ここでは今までにないほどの「創価旋風」と、それを報じたメディアから完全に自分の主観でいくつかをピックアップしましたのでご覧ください。


1区:区間新男が2年連続の活躍 -#やるじゃん嶋津-

4区を走った嶋津雄大は昨年の箱根駅伝ではアンカーの10区で区間新の走り。11位からの逆転でシード圏内の10位を掴み取った走りは多くのファンにインパクトを与えました。最後の直線での森アナウンサーの実況もあり #やるじゃん嶋津 のハッシュタグとともに、大学駅伝界での中心の1人として認知されました。

今季は決して順風満帆とは行かなかった1年でしたが、網膜色素変性症という病気と向き合っての競技生活、その覚悟を書いた記事。


2区:冷静な創価大監督。実際は選手想いの・・・

就任2年目の榎木和貴監督。2位となった直後のインタビューでは自分の非を認め結果を振り返っていたものの、冷静で淡々と話す姿から「創価大学の監督は冷たい」「選手の責任にしている」など一部で炎上していました。

しかし実際は全日本大学予選会の書類選考時に、各社が嶋津雄大の休学を一斉に報じていたことに対して怒りを表していたことからも分かる通り、選手想いでチーム全体をよく見ている監督であることが分かります。

ただし駒澤大学大八木監督との監督車からの声掛け合戦ではやや押され気味。来年は「榎木節」を期待したいですね。


3区:スポーツと宗教・・走る学生は純粋に

創価大学といえば創価学会。創価学会といえば宗教ガー、公明党が政治ガーとなってしまいがちですが本記事内では箱根駅伝にスポットを当て、宗教に対しては上手く距離感を取って語っています。
スポーツと宗教を語るときの距離感はこのくらいでいいのになと思います。


4区:OB筆頭はあの漫才師 

ナイツ × 創価大学駅伝部・榎木監督 新春スペシャル対談

創価大学のOBといえばヤクルトスワローズの小川泰弘投手、声優の本名陽子さんなどが有名ですが、一番といっていいのはお笑い芸人のナイツ。やや強めなイジりが目立っていた当時、言い間違いなどの極力優しいイジリが世に受け長期にわたって活躍しています。普段まじめそうな榎木監督のまさかの・・にも注目。

5区 躍進を支えた唯一の女性主務

創価大初の女性主務となった豊福妙香さん。彼女の魅力を小林玲花記者が女性目線で描く。日々の練習、試合への準備・データ整理、収集・広報等に携わるマネージャーがいてこそチームは成り立ち、ファンはチームの情報を得れるのだ。(個人的には記録会の動画がチラッとでも出るがとてもありがたいです)

6区 躍進の要因となった監督の指導とは

昨年の箱根駅伝、シード争いの中で創価大学について実況された興味深い内容がこちらでした。

この時9区で10位争いをしていた創価大学。9区の走者石津佳晃(当時3年)は10000mのベスト29分36秒。対して中央学院大学の主将有馬哉は29分08秒を持ち、ハーフマラソンも62分台。圧倒的に不利と思われた中を何とかしのぎ10区での劇的な逆転を呼び込むのです。

今回の箱根駅伝でも名門校の選手は佐久長聖高出身の6区濱野ぐらいでしたが、榎木監督の指導は選手たちに根付いているようですね。


7区 網膜色素変性症と戦うもう一人の選手


ツイートのサングラス着用の件は病気とは関係なさそう・・・・・

嶋津雄大がマスコミに多く注目されますが彼と同じ病気を持つ境遇として励ましあいつつ成長したのが永井大育。昨年は予選会でチーム内6位の好走も当日交代。今年は2月に神奈川ハーフで63分台をマーク。10月には宮崎でのハイレベルな記録会にも出場。より経験を積んで監督の指導の通り強豪校が追ってくる中を区間8位の力走でした。

来年は後半区間、復路の主軸として期待がかかります。


8区,9区 2年連続の名実況

昨年「あえて言いましょう!やるじゃん嶋津!」との名実況で瞬間最高視聴率をたたき出した日本テレビの森アナウンサー。今年は「2位で悔しいと思えるチームになった」と昨年に続いての名実況が生まれました。

動画版も。ゴールした後の寮の明るい雰囲気が素晴らしい。嶋津雄大の明るさに救われた気分です。

10区 挑戦は先へ続く・・・

10区で逆転を許してしまった小野寺勇樹。しかし体調不良の中タスキをつないだため準優勝という結果と出雲駅伝への参加権は残りました。来年以降も戦いは続きます。チームの成長を試合を通して1年間見守っていこうではありませんか。


以上。とても疲れました。僕の箱根駅伝ロスも終わりです。春まで大きな試合もないので冬眠します。



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