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東北を縦断!団子と世界遺産と在来線の旅【夏の日の2024 #2】

一応連載(のつもり)です。前回の記事はこちら。

【Day1】

15日間にわたる旅行の初日は、東京から仙台まで行くのみ。たったそれだけですが、ひとつ書くとすれば、TBSの人気ポッドキャスト番組「OVER THE SUN」の展覧会が行われている仙台PARCOのイベントスペースに行ってきた、ということでしょうか。

マックで時間をつぶしてからネットカフェ快活CLUBに宿泊。本当は居酒屋で飲みながら時間をつぶしたいのですが、なにせお金がないので1杯120円のアイスティーで粘ります。以上終了です。はい翌日。

【Day2】

今日も今日とて移動距離は半端じゃありません。1日目は東京から仙台までの350km、2日目も同じくらい移動します。東京から西に行く例だと名古屋くらいに相当します。この距離をすべて在来線の普通列車で、しかも2日連続で行くというのですから、われながら気が狂っているとしか思えません。

寝坊しかけましたがなんとか6時44分発の列車に乗って北上していきます。きたかみではありません。ほくじょうです。

レンタカーをピックアップ

ひたすら列車を乗り継ぐのみだった昨日とは違い、今日はひとつお楽しみが待っています。タイトルにも書きましたが、国の名勝であり天然記念物でもある厳美渓に行くのです。

公共交通機関だと一ノ関駅からバスが出ていますが、片道520円です。でかいリュックを持っていきたくありませんので、コインロッカーに預けるとすると400円くらいはかかります。ここまでで1,440円。

ところがどっこい。タイムズのカーシェアはどうでしょう。
15分220円で、運よくガソリンが少ない車に出会って給油をすると30分無料になります。おや?大差ないじゃないかということで今回は車で行くことにしました。借りたのはTOYOTAのアクアです。最初サイドブレーキの位置に戸惑いましたが、私は足で踏むサイドブレーキの方が好きかな。

ちょっと左に寄ってしまっていますがみなかったことにしてくださいな。

厳美渓といえば、何といっても空飛ぶ団子「郭公だんご」です。道の駅から歩いて10分はかかりません。

カゴにお金を入れて木槌で板をコンコン叩きます。そして上に向かって1箱なら人差し指を1本立てる要領で、ほしい個数を指であらわすと・・・

対岸にいる人にも団子を売ってやろうという商売魂の現れなのでしょうか。

対岸のにあるお店の方がひもをするするとひっぱってお金を回収し・・・

再び上からお茶と団子がするすると降りてくるわけです。

ここで耳より情報。上の写真を撮るにはお店のある側まで橋を渡って、お店の奥にある駐車場の裏手にある階段を降りるとたどり着くことができます。まさかこんなところまで来る人は早々いないでしょうね。

なみなみと入ったお茶をどのようにこぼさずに運んでいるのか不思議です。熟練の技と言うやつでしょうか。

17年前、私が3歳のときにもここを訪れていて、板をまったく同じようにコンコンとたたいた記憶があります。もっといえば、お金が入ったかごをするすると上まで引き上げるのをやらせてもらった記憶もあります。今はそこまでさせてもらえるかはわかりません。

上から順に、みたらし、黒ごま、あんこです。1箱3本入りで500円。数年前より値上がりしているようです。餅が柔らかく、ほどよい塩味でお茶によく合います。

いつも食べかけの写真ばかりで恐縮です

あえて団子に空を飛んでもらわずに、対岸のお店で食べるのもまたいいですね。
うしろから中華系の方々の旅行団体がやってきて、みなさん熱心に写真を撮られていました。

たしかに団子は有名で名物ですが、厳美渓はなにが素晴らしいって景色が素晴らしいのです。景色も超一流です。

列車の発車まで時間がありますので、さくっと毛越寺にでも行くことにしました。車で8kmくらいと近場です。

なんでも日本で唯一平安庭園が残されていると聞き、散策してみました。湖面にお堂が反射していい感じです。これ以上書きようがないことで無教養がばれそうです。

結果として毛越寺にも行けましたので、駐車場代300円はかかったものの、車を借りてもトータルではそこまで高くつくことはなかったかなと思っています。一ノ関駅からバスで行くのも大変ですしね。この機会に行けてよかったです。2人以上で旅行して車代を割り勘するともっと安くなりそうですね。
駅前ロータリーに戸惑いつつも無事に一ノ関駅まで無事故で帰ってくることができました。

一ノ関ってすごい街だと思っています。駅から10kmくらいで厳美渓と猊鼻渓、幽玄洞や世界遺産の中尊寺や毛越寺もあるのですから。私の好きな街のひとつです。

あとはひたすら北上

今日の残りのタスクは列車に乗るのみ。11時30分発の列車に乗り、盛岡で30分、八戸で1時間ほどの接続時間をもって青森には18時に到着予定。新幹線利用だと2時間半あまりですが、私は6時間半かけて行きます。遠すぎる。

車内がすいてきたところで、盛岡駅のフェザンに入っているさいとう製菓直営店で買ってきた「プレミアムかもめの玉子」を開封。通常版かもめの玉子とは異なり、中に入っているスプーンで食べるゼリーです。1つ356円というなかなかなお値段ですが、さて味はいかに。

見た目は大変に仰々しい。

・・・全国の銘菓でかもめの玉子が最も好きな私ですが、正直に書くと残念ながら期待外れでした。私は、ですよ。かもめの玉子ではない名前を使えばいいのになと思いました。本家のかもめの玉子とあまりに違いすぎます。

そしてついに青森駅に到着。青森のシンボル・ベイブリッジを見るとついにここまで来たかと思うと同時に、その先に広がる津軽海峡から吹く潮風があさってから行くことになる北海道への期待を膨らませてくれるものです。

そして本日の宿泊先は「いろは旅館」。
4畳半の小さなお部屋はまさに私好み。布団があって冷蔵庫にテレビ。浴衣にタオルまで。畳の上でごろごろ、なんてこれほど贅沢な空間はありませんよ。

(次回へ続く)


旅はまだまだ始まったばかりです。明日は1日青森県内に滞在し、夜行の津軽海峡フェリーで函館へ。10日間ほどに渡る北海道旅行の幕開けです。

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
それでは。

〈執筆:R〉


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