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Vol.23 僕と小田急ロマンスカー

東京都民の僕にとって鉄道は身近な移動手段で、そのため鉄道に興味を持つのは必至な環境でした。利用を重ねるたびに鉄道への興味関心は増していき、今に至ります。大学の専攻選びにも関わりましたし、鉄道は自分の人生の道をつくったと言っても過言ではありません。

その鉄道の中でも僕が一番好きだったのは小田急電鉄。そしてその理由には、特急列車・ロマンスカーの存在があります。

小田急の華・ロマンスカー

新宿〜小田原〜箱根湯本の間にある住宅地・田畑・清流を颯爽と駆け抜ける姿は、子供目から見てもとてもカッコよく感じたものです。

駅を通過する時にはミュージックホーンを鳴らし、目の前をドシュッと風を巻き込み走り去ります。駅を通過するという特別感、目の前で時速何十キロを出して通り過ぎる一種の恐怖感が、なんとも言えない畏怖を植えつけました。以来、僕は「通過」というイベントが大好きになりました。今でも自分の乗っている列車が駅を吹っ飛ばすとワクワクします。


初めてロマンスカーに乗った(自分の記憶の中で)のは、小学2年生に祖母と箱根に出かけたとき。7000形LSEが僕の乗った最初のロマンスカーでした。

7000形LSE

当時は町田〜小田原をノンストップで結ぶはこね号があり、行きも帰りもその便に当たりました。いつもダラダラと停まる途中駅を飛ばしていくのを見て、とても興奮したのを覚えています。

「どうだ、ロマンスカーに乗っている僕は偉いだろう!」

駅を通過するのはとても気持ちのいいことです。それは今も変わりません。


その後も歴代のロマンスカーに乗車。EXEやRSE、VSEやGSEの展望車にも乗りました。1年で一番多くロマンスカーに乗ったのは中学3年生のとき。この年度で実に12回もロマンスカーに乗車!!なんと、1か月に1回のペースでした。

もはや“別荘”

その中でも特に印象的な乗車は2022年3月11日、この日を以って定期運用から引退する50000形VSEに乗車した時です。

50000形VSE

VSEは2005年にデビューした若い車両。登場からわずか17年、自分よりも年下の列車がこんなにも早く引退してしまう、ということもあって衝撃的な事件でした。最終便への乗車は流石に不可能でしたが、なんとか最終日に乗れたのは嬉しかったです。

VSEは昨年12月を以って完全に引退。18年間お疲れさまでした!!



この数年間でロマンスカーも変わりました。車内販売の終了、代名詞である連接台車の消滅・・・。もはやロマンスカーは僕の幼い頃に見たものとは大きく異なっています。

しかし僕は今でもロマンスカーは大好きですし、これからもロマンスカーを贔屓するでしょう。VSEがいなくなってロマンスカーの魅力が薄れたように感じますが、VSEが小田急の箱根事業を救ったように、また新たな救世主が登場することを期待しています。

これからも、ロマンスカーに目が離せません!!!


というわけでVol.23、おしまいです。
次回のコラムも、お楽しみに!


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