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Vol.14 町中華に目覚めた(かも)話

Rさんと中央線の線路切り替え工事の様子を野次馬しに行ったときのお話です。


16時に渋谷でRさんと再会し、最初は京王線で高尾山口駅まで向かいました。Rさんが購入してくれた京王の株主優待券は350円、正規運賃は460円です。安い。

高尾山口駅
新駅舎を間近に見るのは初めて

駅直結の温泉施設があるのには驚きました。「温泉」の二文字に目がないRさんをなんとか引っ張り、JR高尾駅まで歩きました。

駅直結の温泉
登山のあとにどうぞ

高尾からは中央本線に乗って塩山まで向かうことにしました。この日にしかない「高尾行き」の特急に乗るために。


ところがいざ塩山駅に着いたのは19時を回ったとき。都会ではまだまだな時間ですが、何もない。土曜日というのも災いしてか、駅前の店は全て閉まっていました。田舎を舐めていました。

山梨の10月の夜はとても寒く、2人は空腹。万事休すです。


そこでGoogleマップで近くに開いてる飯屋はないか探してみると、おお。反対側の出口付近に一軒、中華料理屋がありました。迷っている時間はありません。すぐに向かいました。


歩いて1分で到着。いかにもな町中華でした。町中華経験が無かったのでぜひ試してみようと思い、入店しました。

中には客が3人ほどいました。地元の常連さんでしょうか?店内はカウンターと2つのボックス席のみという小さなお店です。壁にはやや古めかしいポスターが貼られていて、まさに町中華の風貌です。

店主の奥様らしき方からおしぼりをいただき、メニューを開きます。僕はラーメンと餃子、Rさんはチャーハンと餃子を注文しました。ラーメンと餃子の値段は合わせてちょうど1000円でした。


壁のファイターズ時代の大谷翔平が写っている広告を眺めていると、ラーメンとチャーハンがやってきました。ラーメンはメンマとチャーシュー、それとほうれん草がチョコンと乗っていました。中華そばに似たようなスタイルで、見た目からして美味しそうだと思えました。

一口ちゅるり。

うん、うまい。
油っけがなくて食べやすい。つるつるといけます。麺にはこしがあって、食べ応えも十分!

Rさんもチャーハンを口に運んで「うまい」と一言。自称・舌が肥えているRさんもこれにはご納得のよう。

僕の父曰く、「うまい中華かどうかはチャーハンと餃子でわかる」そうです。ここの中華屋はまさしく「うまい中華屋」です。

続いて第二の試金石、餃子がやってきました。5個で一人前です。

こちらもやはりうまい。特に僕が気に入ったのは、餃子の餡のほとんどがキャベツなどの野菜だということ。よくある餃子のような肉々しさはなく、あっさりとして食べやすい、胃に優しい一品です。

僕は油ものに弱く、油っ気のあるトンカツ数切れでノックアウトする胃の持ち主です。しかしここの餃子は何個でもいけます。5個じゃ足りない、10個くらいいけたかも知れません(笑)。野菜であればいくらでも食べられるタチです。

二人ともペロッと完食し、店をあとにしました。


町中華、いいですね。アットホームな感じもいいですし、料理は決して豪華ではありませんが、素朴な味がかえって美味です。

これから旅先で食事に困ったら、積極的に町中華を探そうかなと思いました。その土地、その店でしか味わえないものに出会えることでしょう。

また旅先だけで無く、自分の地域にもそんな町中華がないか探してみたいと思います。

ちょっとローカルなものに目覚めた、そんなひとときでした。


というわけでVol.14、おしまいです。
次回のコラムも、お楽しみに!


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