【考察】異能力発動&無効化の仕組み
第4シーズン放送決定の頃からずっとこねこねしていた考察を、ようやっと整理できたので公開します。一個人の意見であることを了承いただいたうえでお読みください。
◇前提
異能が発動される仕組みを、以下のように置き換えて説明します。
※最後の項を括弧書きにしたのは、今回の話の根幹に関わらないためです。
異能力発動の機構:電球のある回路
発動に必要な原動力:異能力者がもつ総合的な体力・精神力
異能力:電力
発動の結果:電球が光るか否か。光っていると発動状態。
(条件付きの異能:条件を満たさなければ、回路が遮断された未完成な状態となり発動できない。)
◆発電型
一つ目は、機構内に発電能力を備えたランニングマシン(エアロバイクなどでも可)が付随するものです。継続して動き続けないと発動できないため、この機構の場合の異能力は「変化を起こし続ける」ものになります。体や精神の状態が異能に直接作用します。異能を操る技量(走る技術、走る姿勢や足の動かし方などがこれにあたる)によって発光具合も左右されることにもなります。つまり、意図しない暴走や過度な体力の消耗が起こりやすいと思われます。
具体的な異能力者を挙げると、敦君は白虎に変化し続ける能力、芥川さんは衣服を動かし続ける能力、中原幹部は重力を操り続ける能力などと言い換えることができます。虫くんはランニングマシン型ではないでしょうか。拷問されて「完全犯罪」を無効にできるのなら、彼の異能は継続して発動されていたことになるはずです。
しかし、ここで問題になるのが、太宰さんが無効化しているのはどの部分になるのかということです。ランニングマシンの上で走るのを止めさせるのか、電気そのものを遮断してしまうのか。その答えを出すのは例外たるあの人の異能を考えなければなりません。
◆スイッチ型(推測)
あの人、とは夏目先生のことです。原画集第2集を確認すると、夏目先生が猫の姿のまま、太宰さんの左腕に前足を乗せていることが分かります。ですので、夏目先生はタイプ1とは異なる機構の持ち主だと考えられます。私の推測では、彼の異能機構はスイッチ型で、単に状態を切り替えるだけのものです。つまり、猫になるときと人間に戻るときのみに異能を使うということです。だから、太宰さんの腕に触れていても夏目先生は人間の状態に戻らないのだと思われます。
線路のポイントのように大きいか、はたまた照明スイッチのように小ぶりなものか、スイッチの大きさは不明です。切り替えに際する消費体力がそれに比例するのは確かでしょう。また、長く同じ状態でい続けると、錆つきやら何やらで切り替えが困難になる可能性があるかもしれません。
◆異能力「人間失格」の仕組み
以上のことを踏まえると、太宰さんができるのは「変化を生む行動を中止させること」だと推測されます。つまり運動エネルギーの供給をやめさせるということです。スイッチを切り替えるという行動を止め、ランニングマシンの上で走る人を止める。変化に必要な過程を止めるのであって、直接的に結果を無効化するのではないということです。
◇まとめ
発電型
変化を起こし続けるもの
体や精神の状態、異能を操る技量が結果に直接作用する
スイッチ型(推測)
状態を切り替える際にのみ変化を起こす
以上の点から、異能力は変化を起こすものであると定義できそうです。
良い比喩を思いつくのにかなり骨を折りましたが、現段階ではこの考察で落ち着いています。
条件付きで発動できる異能についても、今後考察できればと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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