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陸上長距離競技選手が筋トレ(ウエイトトレーニング)をやらない方が良いという科学的根拠は存在しません!

とあるネット記事を読み、「やはりランナーは筋トレやらない方が良いのかな」と考えている市民ランナーを含む全ての長距離競技選手の皆さん!

安心してください!(笑)やらない方が良いという科学的根拠は存在しません!

なぜなら、これまでの多くの先行研究によって以下のことが報告されているからです。

・高強度の筋力トレーニングによって最高(最大)酸素摂取量の向上は妨げられない。

・筋力トレーニングは持久系能力にネガティブな影響を及ぼさない。

・筋力トレーニングは傷害予防、LT(乳酸性作業閾値)の向上、ランニング時の接地時間の短縮によってもたらされるランニングエコノミーの改善に有効である。

更にいえば以下の通り日常的に持久力トレーニングに取り組むランナーが筋力トレーニングに取り組んでも本来もたらされる筋力トレーニングの効果は得られにくいといっても過言ではありません。

・高強度の持久力トレーニングは、特に高速で発揮される筋力を低下させる。

・持久力トレーニングと筋力トレーニングを並行して実施した場合に負の影響を受けるのはパワー発揮能力である。

すなわち、筋力トレーニングの効果を得る上で持久力トレーニングはマイナス要因となる訳ですから、持久力トレーニングを常とするランナーが週1~2回程度の筋力トレーニングを実施したところで、ランニング動作に邪魔になる???程の筋サイズの増大は起こりませんし、身体が重くなる???こともありません。

そして、そもそも遅筋線維(TypeⅠ線維)の割合が多い持久系競技者が筋力トレーニングに取り組んでも筋力トレーニングの効果として一般的に認知されている筋サイズの増大は、むしろ望めませんので安心して下さい(笑)。

また、筋力トレーニングによって速筋線維(TypeⅡ線維)も有酸素能力を持つサブタイプ(TypeⅡa線維)にシフトすることが多くの先行研究によって明らかにされています。

これらのことから、一般市民ランナーを含む全ての陸上長距離競技選手が筋力トレーニングを実施し不利益を被ることはありません。。。

以上です。

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