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マラソン/トライアスロン

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マラソン、トライアスロン、等の持久系スポーツに関する情報を提供しています!
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#ウエイトトレーニング

ランナーに対する簡便な評価について

最近は、ウエイトトレーニングに注目している持久系アスリートも増加傾向にあり、特にランナーの方からウエイトトレーニング指導に関する問い合わせが増えていますが、単発(1回限り)での指導依頼が多く非常に残念に感じています。 なぜなら、ウエイトトレーニングに限らずではありますが、1回の介入でウエイトトレーニングの効果が出る訳ではありませんし、また、「1回指導を受けた後はご自身でウエイトトレーニングを継続する」という考えをお持ちのランナーも多いのですが、当方が指導しているフリーウエイ

ロングディスタンストライアスロン出場を目的とするトレーニング計画に関するヒント

Ironman Universityが推奨しているアイアンマントライアスロン出場を目的とするトレーニング計画は、基本的に各種目毎に1週間あたり2つのキーセッション(距離とスピードにそれぞれフォーカス)と1つのサポートセッション(テクニック習得等にフォーカス)で構成されています(以下参照)。 Training session for Long distance Triathlon by Ironman University 11-12session per week Swi

市民ランナーのためのフルマラソン対策講座Vol.2スライド動画(有料)

2019年6月22日に開催したセミナー「市民ランナーのためのフルマラソン対策講座」のセミナースライド動画および概略を有料配布致します。 市民ランナーがフルマラソンの準備を開始すべき夏場のランニングトレーニング(練習)に関するヒントや市民ランナーがウエイトトレーニングを実施すべき理由・目的について解説したスライド動画となります。 本スライド動画に音声等による解説は含まれておりませんが、セミナーご参加者の復習として、今後のセミナーの予習として是非ご活用下さい。

¥500

そもそもランナーにウエイトトレーニングは必要か?というご質問

最近、オンラインランニングカウンセリングにおいて「そもそもランナーにウエイトトレーニングは必要なんでしょうか?」といった質問を多く頂きます。 「そもそもランナーにウエイトトレーニングは必要なんでしょうか?」という質問に対しては「正直な話、あなたがウエイトトレーニングを必要(時間的都合を含む)ではないと考えていて、あなた自身が故障することなく十分な練習が出来ているのであればウエイトトレーニングは必要ないのでは!?」とお答えさせて頂いた上でランナーにとってのウエイトトレーニング

VO2maxインターバルトレーニングとウエイトトレーニング

持久系競技パフォーマンスを向上させるためのポイントの1つに、TypeⅠ線維(遅筋線維)とTypeⅡa線維(速筋線維のサブタイプの1つ)のミトコンドリア容量を増やすことが挙げられます。 ミトコンドリアは、いわゆる有酸素性エネルギー代謝におけるエネルギー産生工場としてしられていることから、骨格筋のミトコンドリア容量を増やすためには比較的強度の低い有酸素運動が効果的であると考える人も多いのではないかと推察されますが、実は骨格筋のミトコンドリア容量を増やすために最も効率的な運動強度

ウエイトトレーニングがトライアスロン競技におけるBike後のRunのランニングエコノミーの改善に及ぼす影響!?

下記の記事では、トライアスロン競技パフォーマンスを決定付ける種目(Swim or Bike or Run)は何であるかということについて、過去のレース結果から分析した研究によってオリンピックディスタンスでは最終種目であるRunパフォーマンスの良し悪しが競技結果を決定付ける可能性があり、アイアンマンディスタンスではBikeパフォーマンスとRunパフォーマンスの良し悪しが競技結果を決定付ける可能性があると示唆されていることを紹介した上で、トライアスロン競技パフォーマンスを向上させ

やっぱりフルマラソンは特殊な持久系競技!?

近年、長距離走競技のスピード化がより進行し、その練習に対する考え方を変えなければならないといっても過言ではない状況においても、フルマラソンの準備(練習)については、これまでの考え方と大きく変わらず多くの走練習を行う必要があることは否めないと考えています。 もちろん、練習量(総走距離)とフルマラソンタイムが直線比例関係にある訳ではないと考えられますが、端的にいえば42.195kmをより速く走る練習が必要であるといえる訳ですから、他の長距離走種目の練習に比べて練習量が多くなる(

フルマラソンの準備としての長時間走(長距離走)とウエイトトレーニング

フルマラソンシーズンが概ね終結する春先になると、来シーズンのフルマラソン挑戦に向けて市民ランナーからアドバイスを求められることが多くなりますが、自身の経験を踏まえたアドバイスとして長時間走(基本的には3時間走)をお勧めするようにしています。 フルマラソンの準備として3時間走をお勧めしている理由の背景に確固たる科学的根拠はないのですが、自身の経験として3時間走に取り組み始めてからサブスリーを達成することが出来ましたし、フルマラソンに関連する先行研究を踏まえて考察すると、3時間

フルマラソン挑戦とウエイトトレーニングの関係

2018-2019年のフルマラソンシーズンも終結を迎え来シーズンに向けての準備を開始している市民ランナーも多いのではないでしょうか!?また、来シーズンこそはフルマラソンに挑戦してみようと考え、その準備を進めている市民ランナーもいらっしゃるかと思います。 そこで、今回は市民ランナーがフルマラソンに挑戦する上で必要とすべき体力要素について改めて考察し、フルマラソン挑戦とウエイトトレーニングの関係について考察してみます。 ●フルマラソンに必要な持久力は? フルマラソンは持久系

オンラインランニングカウンセリング

ランニングに関する各種ご相談に対してオンラインツール(eメール、Messenger、LINE)を利用した個別アドバイスを行います。トレーニング(練習)内容に関するご質問、ランナーが取り組むべきウエイトトレーニングに関するご質問、などがありましたらご利用ください。 【ご相談内容例】 ●トレーニング(練習)内容の評価、修正アドバイス *但し、トレーニングプログラムの提供は行いません。 ●トレーニング時間の確保に関するアドバイス ●強化すべき能力に関するアドバイス

バイクの走行速度を高めるために。。。

自転車ロードレース競技は、ある一定の距離を速く走行することを競い合う競技ですので、自転車の走行速度を高めその速度を維持することが勝敗の鍵となります。 その勝敗の鍵となる自転車の走行速度は、簡単に考えればギア比(前のギアの歯の数と後ろのギアの歯の数の比率:簡単にいえばギア比が大きくなるほど、ペダルは重くなる。)とケイデンスによって決定されます。 従って、ギア比をより大きくして、より速く回転させれば走行速度は上がるということになる訳ですが、その走行速度を維持するということを考

持久系アスリートが取り組むべきウエイトトレーニング。。。

最近では、持久系アスリートにとってもウエイトトレーニングが重要であるという考え方が普及、浸透しつつありますが、まだまだ誤った情報が飛び交っているのも事実であり、危険とも思しきウエイトトレーニングを行っていたり、非効率極まりないウエイトトレーニングを行っているケースを多々見かけます。 折角、競技練習以外にウエイトトレーニングに取り組む訳ですから、ウエイトトレーニングに割く時間が無駄にならないように、そして、無駄な労力を費やさないように、更に無駄なケガをしないように、正しく安全

最大酸素摂取量の向上という視点からウエイトトレーニングの必要性を考える!

長距離走競技パフォーマンスを決定する要因について、古くから最大酸素摂取量に代表される最大能力に着目したものや乳酸性作業閾値(LT)に代表される最大下能力に着目したものを中心に数多くの検討が行われていますが、長距離走競技においてはそのエネルギー供給が主に有気的に行なわれるために,最大酸素摂取量が競技成績を決定する重要な要因の一つであることが報告されています(SjodinとSvedenhag,1985)。 先行研究では、一流ランナーの最大酸素摂取量は70~85 ml/kg/mi

ケネニサ・ベケレ選手のラストスパートから中長距離走競技者にとってのウエイトトレーニングを考える!

2016年9月25日に開催されたBerlin marathon 2016でのエチオピアのケネニサ・ベケレ選手のラストスパートは圧巻でした。 このベケレ選手のラストスパートを観て改めて感じたことは、今後、中長距離走競技は距離に関わらずラストスパート能力の高さが競技パフォーマンスを決定付ける要因になるといっても過言ではないということです。 当方は筑波大学大学院にて、このラストスパート能力に関係する生理学的要因に関する研究を行って修士課程を修了したのですが、当時は運動生理・生化