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マラソン/トライアスロン

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#持久系パフォーマンス

そもそもランナーにウエイトトレーニングは必要か?というご質問

最近、オンラインランニングカウンセリングにおいて「そもそもランナーにウエイトトレーニングは必要なんでしょうか?」といった質問を多く頂きます。 「そもそもランナーにウエイトトレーニングは必要なんでしょうか?」という質問に対しては「正直な話、あなたがウエイトトレーニングを必要(時間的都合を含む)ではないと考えていて、あなた自身が故障することなく十分な練習が出来ているのであればウエイトトレーニングは必要ないのでは!?」とお答えさせて頂いた上でランナーにとってのウエイトトレーニング

持久系アスリートと朝練

古くから持久系アスリートの多くは朝練を積極的に行なっているのではないかと推察されますが、朝練の意義、メリット、効果などについて以下に少し考察してみたいと思います。 生物には概日リズム(サーカディアンリズムリズム)と呼ばれる約24時間周期で変動する生理現象が存在し、ホルモン分泌や血圧、体温、などはサーカディアンリズムの影響を受け変動しているとされています。 これまでに多くの先行研究によって、このサーカディアンリズムと運動パフォーマンスとの関係が報告されていますが、多くの研究

バイクの走行速度を高めるために。。。

自転車ロードレース競技は、ある一定の距離を速く走行することを競い合う競技ですので、自転車の走行速度を高めその速度を維持することが勝敗の鍵となります。 その勝敗の鍵となる自転車の走行速度は、簡単に考えればギア比(前のギアの歯の数と後ろのギアの歯の数の比率:簡単にいえばギア比が大きくなるほど、ペダルは重くなる。)とケイデンスによって決定されます。 従って、ギア比をより大きくして、より速く回転させれば走行速度は上がるということになる訳ですが、その走行速度を維持するということを考

Polarized Trainingモデルに関して

海外のTriathlete.comというサイトに、いわゆる「Polarized Trainingモデル」に関する記事(下記)が掲載されていました。 Polarized Trainingモデルとは、Stephen Seilerによって提唱されたモデルであり、トップレベルの持久系アスリートのトレーニング内容を分析した結果、トレーニング(ボリューム)全体の80%が低強度トレーニング、残り20%が閾値トレーニング(中強度トレーニング)及び高強度トレーニングによって構成されていたこと

持久系アスリートが取り組むべきウエイトトレーニング。。。

最近では、持久系アスリートにとってもウエイトトレーニングが重要であるという考え方が普及、浸透しつつありますが、まだまだ誤った情報が飛び交っているのも事実であり、危険とも思しきウエイトトレーニングを行っていたり、非効率極まりないウエイトトレーニングを行っているケースを多々見かけます。 折角、競技練習以外にウエイトトレーニングに取り組む訳ですから、ウエイトトレーニングに割く時間が無駄にならないように、そして、無駄な労力を費やさないように、更に無駄なケガをしないように、正しく安全

意味のあるトレーニングしてますか?

技術練習や(体力)トレーニングを実施する際に、「きつい(きつく感じる)練習・トレーニング=良いトレーニング(効果の高い練習・トレーニング)である。」という思考、論理が成り立ってしまうことも少なくありません。 また、「トップ選手が行っている練習・トレーニングだから良い練習・トレーニングである。」といったような思考に陥りトップ選手が行っている練習・トレーニングを真似して取り組んでいるケースも多いのではないでしょうか。 しかし、きついトレーニング(きつく感じる)練習・トレーニン

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ランニングエコノミーに関して・・・

最近、市民ランナーの間でもランニングフォームの分析・評価が注目されているようです。 こうした背景も手伝ってか「ランニングエコノミー」を効率的なランニングフォームと解釈しランニングフォームの分析によってランニングエコノミーを評価出来るというような誤った認識の記事を見かけました。 ランニングエコノミーは「最大下のある走速度における酸素摂取量(1)」と定義され、最大下の走速度(例えば、時速15km)で一定時間(例えば、5分間)のランニング(テスト)を実施し酸素摂取量を測定するこ