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多嚢胞性卵巣症候群

私は35歳で結婚して、ソッコーで不妊治療専門の病院に行きました。というのも20歳頃からずっと婦人科に通っていて、「結婚したらすぐ専門の病院に紹介するからね!」とクリニックの先生に言われていたのです。私は、タイトルにある多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)っていう排卵障害を持ってます。今回はPCOSについて書いてみようと思います。

PCOSは妊娠できる可能性のある年代の女性の5~8パーセントくらいの人がなってるみたいです。症状は不規則な月経、てか私の場合は大学生の時から無月経で。血液検査したり超音波で内診してもらって、PCOSと言われました。PCOS自体のハッキリとした原因はまだ分かっていないのですが、女性ホルモン自体のバランスが乱れていたり、男性ホルモンが優位に働いてしまっていたり、肥満や血糖異常があったりするみたいです(私の場合は女性ホルモンのアンバランスが原因としてあがりました)。

女性ホルモンって主に2種類のホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)がバランスよく働いて、だいたい前の月経から14日くらいで卵巣の中で1番その時に大きく育った卵胞(首席卵胞…優秀そうなネーミングです)が卵子となってポンッッて排卵されます。が。PCOSの場合、卵巣の中で卵胞が上手く育ちません。なので、卵巣の中に卵胞が何個も未成熟なまま残って排卵が起こりません。それで無月経。超音波で見ると、卵巣の中にオタマジャクシの卵みたいに何個も卵胞が見えます(ネックレスサイン)。ちなみに最初の写真で卵いっぱいの画像を選んだのはそれが理由です。

妊娠を希望するまでは何も治療は出来ないよ、と言われつつ、生理が来ないという日々が健康とは思えず、排卵誘発剤を使ってみたり、ピルを使ってみたりで15年くらいは人工的に生理を起こして過ごしてました。排卵誘発剤は飲みすぎると耐性がつくらしいので、今思うとあまり飲むべきではなかったのかも知れません。

理学療法的には海外の論文でエクササイズ(有酸素運動)が有効って言うのが何本かありますが、海外のPCOSの方って日本の方よりも原因が結構肥満がベースの方が多いので、肥満の人にはPCOSの改善として運動療法は有効かと思いますが、それ以外の原因だとなかなか「コレ!」と言った特効薬がないのが現状です。

ということで、私は結婚して即不妊治療に進めることができました。ある意味時間のロスがなかったし、不妊の原因が分かってるから進むべき道がわかったことはとても良かったのです。

なので。まだ結婚していなくても、生理不順だったり何か少しでも気になることがある子は、早めに検査しておいて欲しい。そしたら少しでも将来不妊で悩む時間が少なくなると思うから。

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