#4 アウトドア業界(㈱カンセキ)決算書を見て思うこと

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こんにちは。決算書を通じて社会人力養成中のセっちゃんです。
今回は、昨今の人気のアウトドア業界で、個人的にも買い物に行く「ワイルドワン」を運営する”株式会社カンセキ”の決算を見ていきます。

株式会社カンセキは、栃木県宇都宮市に本社を置き、ホームセンター「カンセキ」を中核とした小売り事業を運営してます。

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直近の業績は、前年比 売上高14.6%、営業利益80.8%、親会社株主に帰属する当期純利益76.8%と好調。 

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キャッシュフロー推移は下記。

カンセキ_CF

セグメント別に見ると好調の要因が良く分かります。中核のホームセンター事業は前年比で8%プラス、アウトドア専門店のワイルドワンは20%のプラス成長。コロナ影響下でのアウトドア需要の高まりがよく分かります。

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更に利益率で見てみると、売上シェア45%のホームセンター事業に対して、売上シェア32%のアウトドア事業が利益の半分を占める構図。事業別売上率でもホームセンター事業の約3倍率が良い。

カンセキ_セグメント別売上

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これは、ホームセンター事業は薄利多売のため利益率が非常に低いこと。アウトドア専門店「ワイルドワン」は、セレクトショップながらPB商品(プライベートブランド)が多いため商品原価が低めに設定されていること、そのPB商品の販売が好調と推測されます。

決算書の中で下記要因が上げらております。
・今まで閑散期だった冬シーズンが、焚き火キャンプが増え需要増
・新たな客層として「ソロキャンプ」の市場が増
・オンラインストアでのPB商品販売が好調に推移

実際、下記のような商品やお手頃価格のキャンプチェアが店頭にたくさんあり、個人的にどちらも買おうか悩んでいます。余談ですが、下記のテントは設営3分、携帯性抜群。価格がやや高めですが機能的には満足度が高そうなので、現物を見たら買ってしまいそうです。

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3回目の緊急事態宣言も延長される中、個人的にはアウトドアブームがもう少し続くと考えてます。その中で、意外にもキャンプグッズの専門店は増えましたが、色々なブランドの様々なアイテムが見れるセレクトショップは少ないです。通販の売上も伸びてるようですが、キャンプグッズについては現物を見ないと分からないことが多いので、まだまだ店舗に足を運びたいニーズは高く今後数年は業績が安定するでしょう。

個人的には、更にマーケティングが進み、より便利で低価格で機能的なPB商品の開発が進むよう応援したいと思ってます。


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