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特別な藁筆

藁筆(わらふで)の種類

藁筆って聞くと魔女のホウキのようなものを想像する方がほとんどでしょうか?ま、検索ワードに「藁筆」と入れてみても穂先を束ねた筆がまず出てきます。しかし藁書®の世界では藁筆とは稲藁の茎の部分を束ねたものなのです。

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稲わらを束ねて斜めにカットされていて、その断面と紙の接地面の面積、
そして力の強弱などにより様々な太さや直線、曲線を表現をします。
素材は天然のものなので個々の筆それぞれの書の経験がない方でも個性的で面白い表現ができちゃいます。この筆一本だけでもいろんな線が書けます。

名刺用

阿吽

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(※👆真ん中の作品は「阿吽」と書いてます)
このタイプの筆は、極太・大・中・小・極小・一本軸と太さ(断面直径)によって展開されています。
とても万能な断面カットの藁筆。でもこんな筆もたまに活躍するときがあります。

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穂先の筆です。字はもちろん、バックや余白にに薄墨で模様を書いたり藁書作品の幅を広げてくれます。つい最近までこの筆は、藁書の筆としていつでも入手できるものではなかったのですが(藁書は断面で書く基本があったからかな)工房が身近となった今、(ぜひ前回の記事をご参照ください)藁筆定番商品の仲間入りしました。材料は希少ですが本数は少ないながらもコンスタントに製造してもらえそうです。そして、ついでに偶然生まれたのがこのタイプ👇

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穂先の、穂先カットバージョンです(笑)。これがまた結構いい仕事してくれます。これは藁書®の基本の筆づかいにも適合するおりこうさんな筆だと思います。

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さて、藁書家 苓醒 たくさん作品を書きますよぉ。


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