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INTJはどう生きるか その1:ファッション

「生きづらい」と言われがちなINTJ女として育ち、これまでのINTJ人生を振り返ると集団行動を強いられる学校や一部の職場以外では「生きづらい」と感じる機会が少なかったように思う。
元々周りがある程度個性を受け入れてくれて恵まれた環境にいたのはもちろん大きい。ただ、INTJが嫌われる特徴と自分を比べてみると独自に工夫していた部分もあるなと思っている。INTJの機能をかなり利用している気がするので、もしかすると生きづらいと思っているどこかのINTJさんに役に立つ可能性があるかもしれない。1パーセントでもあるなら書いておいてもいいかもしれないと思って。
何ならINTJさん以外にも使えるテクニックは多いと思う。そう、ファッションはテクニック。
※非常に長文です


正直、第一印象で私をINTJと見抜く人はほぼいないと思う。その理由のひとつがファッション。無機質で機能的なものしか身につけないと思われているINTJのイメージとはかなり異なる印象を受けるだろう。だからといってどのタイプっぽく見えるかと考えると…ENTJかESFJあたりだろうか。
特にINTJらしさを消そうとしていたわけではないが、できれば生きづらくなくしたいという潜在意識はあったのかもしれない。


見た目を工夫するとなぜ生きづらさ軽減に繋がるか
人は見た目が9割なんていう本もあるけど、第一印象の違いで丁寧に扱ってもらえるか敵視されるかが変わるとしたら、できる範囲で見た目を良くしておくのは効率的なことだと思う。
あわよくば頼りにしてもらえたりする可能性すらあるので、そうすると多少の無礼を働いても許される率が上がって生きやすくなるはず。
もちろん、接しやすい人間っぽく見せておいて仲良くなった人も「言い方がキツい」とか言われて離れていくパターンはある。が、最初から敬遠されて仲良くなれる人の母数が少ないよりは多い方が良好な人間関係を築いて楽に暮らすためのメリットが多いとも思う。



先を見通した計画性のある服選び


服はなぜか物心ついた時から好きだった。だからといって元々服好きでなければできない工夫をしているというわけではない。
大流行しているものは避け、時代の流れを見つつ長く使えそうなものを選ぶことが多かった。恐らくNの機能ですぐに使えなくなりそうなもの(流行遅れになったり品質が悪かったりすることが原因)を直感で感じ、Tの機能で選んだ場合の結果を考え、Jの機能で計画的に組み合わせていたんだと思う。おかげで、廃れなくて長く使えるもの+低価格で抑えて定期交換するものをバランス良く組み合わせることに成功した。(これまでにはもちろん何度も失敗した)
何年(何回)使えるかに見合う値段かどうかはかなり重要。つまり使用頻度が高ければ値段が高くても元が取れるということ。高いものを買ったらなるべく多く使うようにしている。
INTJは投資に向いているとか言われているけど、服も投資みたいなものなのかもしれない。


似合うものしか選ばない


服を中心に消費活動をしていた高校生以降、「似合うものがわかってるね」と人に言われることが多くなった。
ファッションにおいてしっくりくるかは重要な要素だし、しっくりきているかどうかは直感と思考で簡単に見分けられる。
冷たいとも言われる無表情気味の顔立ち、背が低くてちょっとでも身長を稼ぐため背筋を伸ばしがちで偉そうとも言われる雰囲気にふわふわとした女性らしい服はしっくりこない。(余談だがINTJは姿勢がいい人多そうなイメージ) メンズライクなものを取り入れたり、余計な装飾がついていないことにこだわっていたのも今思うと良かった。装飾が多いと流行遅れになるリスクも上がるし飽きる可能性も高い。
また、欲しいものが見つからず妥協してあまり欲しくない(または、少しでも似合わないところがある)ものを買うことはしないと決めている。そのため、今すぐに必要ではないものもある程度チェックしておいて将来必ず欲しくなる(または手に入らなくなる)のが予測できる場合は買っておくし、必要になった時にどこで買えるかのデータを蓄えてもいる。
また、2つで迷ったら基本的にはどちらも買わない。迷っている時点で本当に欲しいものではないことが多いから。それぞれのメリットデメリットをリスト化して考えると迷うことはあまりないが。両方本当に欲しい場合は両方買う。
妙な説得力があるせいかたまに「真似したい」と友人に言われたり勝手に真似されそうになることがあるが、大体低クオリティになっているか勝手に真似しようとしたものの似合わなかったと報告される。自分に合うよう選んでいるのだから他人に合わないのは当然。万人向けのマネキンではない。だからといって似合うよう分析して提案しても聞かなかったりするからFは……(偏見失礼)。



合理主義で無駄を省く


機能的でない要素は取り入れない。最近流行っているシースルーなどは無駄に服の枚数を増やす上に寒いので即却下だし、肩に穴が空いている服などはそこだけ日焼けしたらどうするつもりなんだろうと思うし、数年後「それ昔流行ったよねー」と言われかねないので無駄だと思っているが、どうしても取り入れる必要のある(例:どうしても着たいと思ってしまった)無駄は安く手に入れてすぐに使い切ることにしている。見合う価格で手に入らない場合は必要のない無駄だったと納得して購入せずに終わる。(思考優位)
個人的に無駄な機能のものも避ける。例えば基本的に寒がりでオールシーズン首がなるべく覆われている服を好むので、どんなに素敵なデザインだったり流行っている上に定番化する可能性があるとしても襟ぐりが広い服は体型的にも体質的にも無駄となる。
最近は体型、体質、生活スタイル、合わせやすさなどを考慮して着やすいデザインの色違いを2つ以上揃えてコーディネートの手間を減らすことに成功している。夏物と冬物で同じような形の使いやすいアウターを持つことも多い。ローテーションで着ればワンパターンだなんて思われていない…はず…。(「○○(よく着ている)好きなの?」と言われたりはするが)。
髪も肌トラブル回避のため前髪なし一択だし、手入れの手間をなくすため染髪もしない。美容院に行く回数をなるべく減らすため基本結べる長さにしておく。これも冷たそうな雰囲気にたまたま合っているようで便利。
逆にヒールの高い靴などは背を高く、体型のバランスを良く見せられるし個人的にバランス感覚、筋力ともに何も問題がないので機能的に利用している。
骨格診断とパーソナルカラーもめちゃくちゃ便利で、合わせにくいものを買ってしまうリスクを減らせるのでおすすめ。(ちなみにナチュラルで冬。冷たい雰囲気と言われるINTJさんは冬率が高いのだろうか。さらに脱線するとなぜ冬はブルベしかないのにわざわざ皆「ブルベ冬」と言うのだろう。「野菜のきゅうり」とわざわざ言うみたいなものだ)
化粧品もパーソナルカラーで絞って選ぶと失敗が少ないし、顔タイプとパーソナルカラーが自分に似ているYouTuberさんを探して参考にする時にも使える。
化粧も服も無駄だと思うINTJもいるかもしれないが、自分のコンプレックスを隠したり長所を目立たせたりすることで、基本的には安定しているメンタルを更に安定させる目的で非常に有効だと思っている。脳内以外への自己肯定感は低いのでケアしておくに越したことはない。


便利な直感(N)を生かす


どの服とどの服を合わせるといいか、どれが自分に似合うかを見てみて分からなかったことがない。恐らくメディアや店頭で見たコーディネートを無意識にデータ化して直感的に理解していると思う。何故かと聞かれればきちんと言語化もできる。
ファッションなんて面倒だと思っているINTJさんは多いみたいだけど、ちょっと意識して多めにファッション情報を取り入れたらあっという間に理解できるはず。
直感と言いつつファッションもほぼロジックだから、ロジカルに分析した失敗しないコーディネートや考え方を発信できるようになれたらいいとも密かに思っている。



人のアドバイスは話半分


ごく稀に諸事情によりしっくりこない服を着て出かけることもあるが、「それ似合うね」と(あまりセンスが良いとは言えない人に)言われたりする。「えっこれ似合うの?そうなんだ!」となるとデータを完全に見直さなくてはいけなくなるので、「これは似合わないこともない」程度に受け取っておくのがいいと思っている。恐らくその服がその人の好みに合っているだけで、またその人が私に対して勝手に持ちたいイメージに合っているということが少し加味されている程度だと思う。その人の好みはさておき似合うか似合わないかを客観的に判断してほしいと思いつつ、果たして自分は自分の好みと切り離してその人に本当に似合うものを「似合う」と言えているだろうかと考える良いきっかけにもなっている。万が一自分ではしっくりこないその服が似合っていたとしても、褒めてくれる人よりも自分のほうがずっと長く自分のファッションと付き合うのだから自分にとってしっくりくることのほうがずっと重要。
ESTJと思われる幼馴染がメイクオタクでメイクを教えてくれることもあるが、初心者には難しいテクニックやトレンドや論理的でない説明をされるのでこれも話半分に聞く。平和な人間関係のため。数年に一度メイクをしてもらう必要が出てくる時のため尊重はしておく。YouTubeやInstagramのほうが初心者向けの説明をしてくれる。幼馴染の言ってたことと結びついて理解できたりもする。


別にファッションに詳しいとは思わないが、この程度ファッションについて理解すると、周りの人に求められた時に率直な意見を言えるINTJの特性を活かしてファッションのアドバイスをできるようになり、『面倒見を良くする』ことができ重宝してもらえるかもしれない。
こうした、対人関係で工夫してきたことはまた改めて。

INTJの皆が少しでも生きづらくなくなることを願っています。

気が向いたら応援してもらえると大変助かります!