☆夢も希望もないこの世界で君は何を思い僕は何を思う☆◆6章◆前編・逃げ出した夜
◆6章◆前編・逃げ出した夜
1話・氷屋のバイトを辞める
氷屋のバイトにも慣れてきて毎日が充実してたのだが、バイクで氷の配達中に2度衝突事故を起こしてしまっていた!
1度目は一方通行逆走していたバイクとバイクの正面衝突
お互い怪我はなく相手が100%悪いのだがこちらもスピードちょっと出てたみたい…
2度目は自分のバイクが雨で路面電車での線路の上でタイヤが滑り、止まっていたタクシーに衝突してしまった!
タクシーと事故ると厄介だよね!
お客様も乗ってたみたいでお客様の運賃を支払う羽目になったり色々と手続きが大変だった!怪我はなかったけど会社が保証してくれたから良かった!
衝突事故とは別に、大学が夏休みになった頃朝から氷の配達の仕事場に向かう途中に
自分が原チャリに乗ってる時に横から渋滞をすり抜けるように走っていたら大型トラックに引かれてしまったのである!
すごい衝撃で吹っ飛ばされて!
原チャリは倒れ、自分だけ3メートルは吹っ飛ばされて←大した距離じゃないと思っているかもしれないがリアルの数字だと思ってくれw
吹っ飛ばされてすぐに起き上がり、打ちどころが良かったのか全然大丈夫ですよ!的な感じでトラックの運転手に挨拶してそのまま仕事場に向かったのである!
そして…仕事をしてる途中で身体中が急にむち打ち状態になり全身が痺れてきて
会社の社長に朝の出来事を一部始終話し1週間休みをいただいたのである!
大型トラックに轢かれて無傷っていうのは無理があるよね(笑)
むち打ちだけで済んだだけでも良しとしとこう!!!←そういう問題ではない
そして現場の仕事も無事に復帰して8月の終わり頃…
事件は起こった!!!
配達する氷を作る作業があり、その流れの中で手を滑らせてしまい氷を割る鎌で隣りの先輩の従業員の手を刺してしまったのである!
血がビュービューと出て、救急車に緊急搬送され大事には至らなかったが怪我をさせてしまった!
その光景が今でも目に焼き付いてたまに思い出す事もある。
氷屋さんで働く前はガソリンスタンドでも自分の不注意で怪我をさせてしまい
今回も自分の不注意で怪我をさせてしまった!
心苦しい…ホントに心苦しい!
怪我をさせてしまった人達はほんとに優しい方で気にしないでいいよ!大丈夫だから!って声をかけてもらった!
でもその優しい言葉が自分の心をより一層惨めに、そして心苦しくなった…むしろめちゃめちゃ激怒してくれた方がこちらとしても有難いのにね…
なんかこの店に…この会社に自分は迷惑かけてばっかりだな…
そしてマサトは次の日から会社に何も連絡せず無断で
氷屋のバイトを辞めた…
そしてその日の夜にある決心をする!!!!
2話・8月29日逃げ出した夜
色んな事が自分の中でうごめいていた!
シュウジからの1度目の手紙
軽音の先輩デイズの東京進出
シュウジの2度目の手紙での東京での暮らし
頭の中でグルグルと考えていた!
いつか東京に行きたい!
いつかではない!今行きたい!!!!
自分の全財産は20万円しかない!
それでも東京へ行きたい!
そして今住んでるアパートにある自分が持って行ける最小限の荷物を軽自動車の後部座席とトランクに積めて
夜の22時頃、長崎から何もかもを捨てる覚悟で車を走らせた!
走ること約3時間…
自分が育った街、佐世保市に着いた!
そして自分の家の玄関の前に着いた!
夜中の1時過ぎ…辺りは暗く静かだ…
玄関の近くにある机みたいな台の上に、ダブルラジカセを置き
妹に、サキへ誕生日おめでとう!良かったらダブルラジカセ大事に使ってね!という書き置きを残し誰にも会わずにそのまま立ち去っていった!
8月29日、逃げ出した夜
少し涙ぐみながら心の中で最後の別れを告げ東京へと車を走らせるのであった!
いざっ!東京へ!!!!
余談・あとから聞いたはなし
妹サキにこの時の事を聞いた!
ラジカセが誕生日プレゼントで置かれていて最初は嬉しかったけどその後何年も連絡が取れず自分の誕生日の日にお兄ちゃんが居なくなった日になって悲しんでいたという!
悲しい思いをさせちゃってほんとゴメン
自分の事だけでいっぱいだったんだ!
この時の自分は!
妹の気持ちも周りの人の気持ちも全然考えず
自分がやりたいことをやるために決断、そして決心して覚悟を決めたんだ!
ダメな兄ちゃんでほんとゴメンなさい…
6章・後編へつづく!!!
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