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☆夢も希望もないこの世界で君は何を思い僕は何を思う☆◆6章◆後編・上・京・物・語

◆6章◆後編・上・京・物・語

1話・夢見る少女じゃいられない

夜中の2時に実家の佐世保から車で東京へと向かって走り出した!

所持金は20万円ほどしかない

何もかもを捨てる覚悟で大学も辞める覚悟、家族も友達も自分が成功するまでは帰らない覚悟で!

そういう強い決心をして自分がミュージシャンになるという夢を叶える為に選び、出した答えだった!

両親や仕事場の人、友達にも迷惑かけるのはわかっている!

でもそれでも自分は自分の人生だし自分のやりたいことをやるために生きたい!

後悔はするかもしれない!

でもどんな風に思われようが自分の人生なのだから自分のわがままだとしても東京へ行きたかったんだ!

そして車のBGMは相川七瀬の

夢見る少女じゃいられない


を聴きながら…そして口ずさみながら車を走らせるのであった!

2話・どしゃ降りの危険なドライブ

東京へと向かうマサト

九州を越えた辺りから下道から高速道路に乗った!

1日目、2日目、高速道路のパーキングエリアで仮眠を取りながら少しずつ東京へと向かう!

そして3日目、高熱で風邪を引いてしまい2時間ほど休んでそれでも車を走らせた!

走らせると突然の大雨が降ってきた!

どしゃ降りの中、危険なドライブが始まった!

高熱で視界も雨で悪く目が霞んできて急ブレーキを高速道路で踏んでしまったのだ!

キキィーーッ!!!!!

マサト「う、うわぁあぁぁぁぁあぁあぁあぁぁぁあぁぁあぁぁぁぁあぁぁぁぁぁ!?」

タイヤがスリップして車が5回転した!!

マサト「ハァハァハァハァ…」冷や汗

高熱で意識がもうろうとする中、大事故にはならずどこにもぶつからず一命は取り留めた!!

マサト「た、助かった…の…か…ハァハァ…危なかった…」

とりあえず高速道路の左端に寄せて緊急停止のランプ付けて心を落ち着かせよう!

たまたまの時間帯で車の通りが少ない時だった!

そして車を走らせ、パーキングエリアで風邪の熱が下がるまで1日は寝てた。

事故ったら元も子もないよね!

大事をとって行くしかない!

まだまだ時間はあるのだから焦る必要はないよね!

3話・上・京・物・語

1日目山口県、2日目兵庫県、3日目愛知県

そして4日目…

1日身体を休め熱もある程度下がり体調は万全ではないにしろ少し元気を取り戻した!

マサト「よし!東京へ!行くか!」

愛知県から走ること10時間あまり

ようやく東京へ突入した!!

4日間かけてようやく東京に着いた!

シュウジから来てた手紙の住所を元に地図を見ながら用賀で高速道路を降りた。

この時、夕方の17時くらい

ここまでで高速道路代金やガソリン、食事代を含め10万円無くなっていた。

残りの所持金は10万円だ…

マサト「今日はもう疲れたし、休みたいな…」

そして公園にある駐車場で1泊をした!

次の日の朝

マサト「シュウジの住所は…経堂…ていう所か…」

初めて来た街、初めての土地、見知らぬ人、何もかもわからない事だらけだけど5時間くらいかけてようやくシュウジのアパートを突き止めた!

マサト「シュウジ…いるかな…」ドキドキ…

ピンポーーーン🎵

マサト「ん!反応がないな!?」

ピンポーーーン🎵

女の人「はーーーい!」
マサト「え!!?え!?どういう事!!?」

女の人の声が聞こえたんだけどー!?

女の人「どちら様で!?」
マサト「あ、あの…こちらシュウジさんのお宅でしょうか…!?」
女の人「そ、そうですけど…どちら様で!?」
マサト「あ、ま、マサトと言うんですけどシュウジさんはいらっしゃいますでしょうか…!?」
女の人「あ!ちょっと待って下さいね!シュウちゃーーん!?マサトっていう人が来てるよー!?」

え!!?シュ、シュウちゃん!!?

ガチャリ←ドアが開く音

シュウジ「え!!?マジか!?マサト!?」
マサト「お、おおう!っ」←緊張して上ずっている
シュウジ「突然だなー!?急にどうして東京きた!?」
マサト「俺もさ、何もかも捨てて東京きてシュウジに会いに来たんだよ!」
シュウジ「マジかよww」
マサト「マジだよマジ!www」
シュウジ「え!?お前!大学は!!?」
マサト「大学は手続きはしてないけど卒業せずにそのまま出てきた!」
シュウジ「そ、そっかぁ…ところでマサト、泊まる所は!?」
マサト「実は長崎から車で来てて泊まるとこないけどシュウジのとこ泊まらせて貰えないかなーと思ってきたんだけど…」
シュウジ「ま、マジか…!?あの、さ、マサト…言いにくいんだけどさ…俺さ…今、彼女いるんだよね…」
マサト「えーーっ!!?さっきの女の人の声の人ってまさか!!?彼女!!?」 
シュウジ「そうそう!なので、うちには泊まるのは無理そう…ほんと、ゴメンな!!マサト…急に来るからさ…」
マサト「いや、全然大丈夫だよ!車で寝れるしね、こちらこそほんとゴメン!急に来て」
シュウジ「とりあえずさ、明日また訪ねてきて!今日ももう遅いしさ!明日ゆっくり話そうよ!」
マサト「わ、わかった!また明日くるよ!とりあえずまたね!」

まさかシュウジに彼女がすでにいて、訪ねたら追い返されるとは思ってもいなかった。

こうしてマサトの

上・京・物・語が幕を開けるのであった!


7章へ!!つづく!!


余談1・あと説

大学は親が中退の退学手続きをやってくれていて、働いていた氷屋さんは親が謝りに言ってくれていて、住んでたアパートも大家さんに謝罪をし家賃も払い手続きしてくれてたみたい!

氷屋さんは自分が東京へ来て数ヶ月後に謝罪の手紙を書いて送ったんだよね!

両親にはほんと迷惑掛けっぱなしで今でもその頃の事をネタで色々言われるんだよね!

自分がしでかした事だからしょうがないけどねw

今じゃちょっとした笑い話にはなっている!はず(笑)

余談2・相川七瀬

東京へ向かう時、ずっと相川七瀬のメドレーを流しながら向かっていて、今でも相川七瀬の曲を聴くとなぜか、上京した時の頃を思い出すんだよなぁ

昔聴いていた曲ってその時、その時の青春時代やその頃の記憶が蘇るよね!


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