不死鳥のキャサリン
2024年9月25日水曜 曇りのち雨
今日は朝活の日。
6時50分に起きて、眠たい目を擦りながら、ピラティスに向かった。
昨日ある失態を犯してしまった。
私の右腕にはほくろがあり、そのホクロから一本の毛が生えている。
少し太めの毛でおよそ1.5センチほどだ。
わたしは彼女をキャサリンと呼んで可愛がっていた。
時に緊張した時はキャサリンをなでなでしちゃう癖もあった。
それなのに昨日なんと剃ってしまったのだ。
不幸中の幸いだが、キャサリンは決して死ぬことはない。
不死鳥のキャサリンなのだ。
ただそれでもやはり、突如訪れたキャサリンとの別れを悲しんだ。
当分会えないのだ。
そしてピラティスに歩いて向かっている最中、キャサリンのことを考えていると、ふと無意識の中で私自身が第三者に操られているのではないかと悟った。
なぜ今まで気付かなかったのだろうか?
髪の毛は無尽蔵に伸びるのだが、他の部位の毛は、ある一定の長さに到達すると伸びなくなる。
キャサリンも1.5センチくらいになるとそれ以上は伸びなくなった。
もちろん私が司令を出しているわけではない。
何者かが私の中の制御機能を奪い、育毛をコントロールしている。
毛は死んだ細胞なので、自らの意思で伸びるわけがない。
私の毛の伸びる長さを決める支配者と交渉がうまく出来れば、レーザー脱毛しなくてもいいのになと思った。
「おい、支配者よ、出てこい」と問いかけたが、誰も出てこなかった。
そんなことをしているうちに、ピラティス教室に着いて考えるのが面倒になりやめた。
今日は元モデルのスタイルのいい先生だった。
先生の腹筋が大好物なのだが、今日は見えない服だった。残念。
そして家に帰ってシャワーを浴びて、顔パックをつけながら、PCのスイッチを入れ、顔認証でログインした。
その後株価の動向をチェックしようと思い、自分のスマホの顔認証でロックを解除しようとしたが、出来なかった。顔パックの影響だろう。
ん??えっ?
会社のPCの方が顔認証のセキュリティー甘くないか?と気付いた。
パックつけて認識が通るなら誰でもいけそうだと思った。
色々な変顔を繰り広げ、弊社のPCセキュリティーチェックを行った。
結果全部ログインができた、、、。
会社のセキュリティーを心配したが、変顔してもログイン出来ましたよーなんて言えないので、一旦なかったことにした。
そして夜は飲み会。
会社の先輩の結婚お祝いが目的である。
BRUNOのホットプレートをプレゼントに渡すことになり、私が発注と当日の運搬を担当した。
当日は雨が降っており、結構重かったので、自らの足で運ぶことは諦めタクシーを呼んだ。
サプライズのため19時までにインしないといけなかったのだが、道路が想定より混んでおり、遅れそうだった。
内心焦っていたが、安全運転で行ってほしいので、冷静な顔を装った。
しかし素敵なタクシードライバーさんで、わたしの緊張感を察したのか、とんでもない数の車線変更を繰り広げ、四六時中ナビを見ながら、最後はここから降りて歩いた方が早い!!!と提案して頂き、私は、はいっ!ありがとうございますと言って飛び降りた。
私の脳内にドラマのワンシーンが浮かんだ。
主人公の彼氏が海外にいくことになり、今日がその出発の日。一足先に空港につく彼。
当日海外にいくことを知った彼女が、慌ててタクシーで空港に向かう。途中道路は混んでおり、ここからは走った方がいいと言われ、飛び降りて走る。
まるで今日の私はドラマのワンシーンのようだった。BRUNOを持っていたが。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?