特に中小企業が参考にするべき「山下達郎のニッチ戦略」
大変勉強にある記事がありましたので紹介したいと思います。詳細は下記リンクをじっくり読んでいただければと思いますが、事業戦略の教科書で書かれていることをきっちりやられているのがすごいと感じました。
まず、「やらないことを決めて、やらないことは徹底的にやらない」。これは戦略の方向性が明確であり、戦略実行のためのリソースを効率よく投下するために大変重要なことです。「戦略の本質とは、何をやらないかという選択である」とマイケル・ポーター氏は言っていますが、山下達郎さんはこれを何十年も愚直にやっておられるわけです。
次に、「市場を大きくしすぎない」。これはクオリティを維持するのに大変重要です。特に山下達郎さんはライブでのクオリティを最重視されているということで、武道館やドームでは決してライブをしないそうです。より多くのお客さんが視聴できるというメリットはあっても、ライブのクオリティが下がって昔からのファンを失うようなことがあってはいけないということですね。
そして、「顧客ロイヤルティの維持向上」。なんと、ファンクラブの新規募集を止めているんですって。新しいファンを獲得することよりも、ロイヤルカスタマーの満足度を上げることを優先するのは、頭では分かっていても実践するのは難しいでしょう。
さらに、「コアコンピタンスの内製化」。腕のいいバンドメンバーは報酬も高いし引き抜かれたら独自性を失ってしまう。だから、自分で育てるという。若手のミュージシャンを雇って、自ら指導して、ついに「達郎サウンド」を確立したと。言うは易し、行うは難し。
事業戦略のお手本のような話です。今年の事業計画ではこの辺り見直そうと思います。
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