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ロイヤル・ファミリーに対するイギリスと日本の牽制力の違い

先週くらいからでしたでしょうか、また小室圭さんの話がワイドショーなどで取り上げられているのを昼休憩の時などにテレビで何度か見かけました。大切なロイヤル・ファミリーのご結婚に関わる話なので国民の関心も高くなりますし、大多数の人が納得いく形で決着してほしいと願っていることと思います。皇室内部からも「多くの人が納得し喜んでくれる状況になること」というご発言があり、なかなかハードルの高いことになっています。

また、先週末から今週はじめにかけてイギリスのフィリップ王配が亡くなったというニュースと、葬儀に参加するためにヘンリー王子がイギリスに戻ったことが報じられているのも見ました。「メーガン妃は不参加」という但し書き付きでした。

ヘンリー王子といえば最近はメーガン妃との結婚、王室離脱、アメリカのトークショーでの王室批判などで物議を醸していましたが、昔から色々と行動や振る舞いがやんちゃでメディアにもよく取り上げられる人でした。私がイギリスにいた時も、兵役に出たアフガニスタンで「敵を殺した」という発言をして連日ニュースになっていました。

私はこのニュースを見ながら、イギリス王室の人が(軍人として当然の行動だったとはいえ)人を殺した話をテレビでこんなにペラペラしゃべって大丈夫なのかと思っていましたが、あれだけニュースになっていたということは大丈夫ではなかったみたいです。

彼が特別やんちゃだというのもあるのかもしれませんが、それにしてもイギリス王室はスキャンダルが多過ぎです。ヘンリー王子の父であるチャールズ皇太子は10代の頃にパブでアルコールを注文して大騒ぎになったそうですし、王族メンバーの異性問題はチャールズ皇太子含めて枚挙にいとまがないです。最も大きな事件はダイアナ妃の事故死でしょう。さすがにこの時はイギリス王室の人気がガタ落ちになって、エリザベス女王が必死になって人気回復に取り組んだという話もあります。

私は日本のロイヤル・ファミリーでは今後もこれだけのスキャンダルは起きないのではないかと思います。小室圭さんの一件でも見られるように、皇族に対する皇室内部からの牽制力はすごく強いと思いますし、国民の天皇家に対する気持ちを皇室の方々はよく理解しているように思うからです。もちろんイギリスのロイヤル・ファミリーも牽制はしていると思いますが、日本の天皇家と国民の間の関係にもとづく牽制力というのは特別なように思います。

しかしヘンリー王子、あれだけやんちゃをして時には国民を怒らせてしまっても、それでも国民から愛されているのを感じます。あの屈託のない笑顔がそうさせている面もあると思いますが、やはりロイヤル・ファミリーのことを愛する国民の気持ちはイギリスも日本も同じなんだなあと思います。


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