最後の写真に映った男

皆さまコンニチワ。STRANGE STORYです。
五回目の今回は、行方不明者が撮影した最後の写真に映った男のお話。

デイレン・プアの失踪

Dailystarより引用

2015年2月26日、18歳のデイレン・プアが「天国への階段」に向かったのちに失踪し、翌27日に行方不明者として届出がなされた。

「天国への階段」とは、元々は太平洋戦争が開戦する前年の1940年にアメリカ海軍が無線送信に関する施設を建設する資材などを運ぶことを目的として設置した3,922段からなる階段。

終戦後は沿岸警備隊関連の施設として使用されたのち、木製から金属製の階段に変更され、一般人も立ち入り可能なハイキングコースであるハイク・ステアーズとして知られていたが、人気ドラマのロケ地になったことで訪問者が増えて徐々に劣化し、1987年からは再び立ち入りが禁止されていた。

その後もユーチューバーなどの立ち入りが続いて近隣住民とのトラブルが相次いで発生したこともあり、当時デイレンから天国への階段への憧れを聞かされていた祖母は行かないように警告していたが、オアフ島ワイアナエからバスに乗る姿を最後に彼は姿を消した。

祖母はハイキングに行くとしか聞いていない、よく言い聞かせていたから「天国への階段」に向かっているとは思わなかったと語ったとされる。

写真の男

2月26日朝、デイレンはFacebookに『ハイキングが始まる』と投稿。

Daylenn Pua Facebookより引用

ホノルル警察の発表によれば、その日11時にデイレンはスマートフォンで自身や周囲の様子を撮影した写真を友人に送信しており、「天国への階段」の途中にいることを示唆していた。

それ以降、一切の音沙汰がなかったため、家族や警察が写真を調べていくと、その中の1枚に茂みの中を歩く男性が映っていることが判明。