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< チューニングという行為 >

チューニング(tuning)とは、調整、調律、同調などの意味を持つ英単語。
≪ IT用語辞典より引用 ≫

下の写真を見て、何を感じるだろうか?

(フロントスタビライザーのブッシュとブラケット)

 別に気にならなければ、このまま取り付けても大丈夫。「動きがシャープになった‼︎」「ロールしなくなった」.......など、いろんな意見が飛び出すことだろう。狙い通りの効果が出せたのなら、きっとオーナーさんも大喜びに違いない。

(左は加工前、右は加工後)

 だが、そこは工業製品。比べて見れば分かりやすく、不具合が出ていないのであれば、加工前の状態でも大丈夫。この写真を見てクレームをつけるのは御門違いというものだ。じゃあハンドメイドで造るから、3倍の値段でも買ってくれますか?と問われたのなら、大半の人は買わないだろう。それでもいいと言うのは、私のような変わり者達だけだ。

 販売する側も利益が出なければモノづくりをする意味はないだろうから、大変な思いをしているに違いない。

世の中は、安くてイイモノを求める傾向だから.....

 でも、クルマのチューニングに喜びを感じる私のような者にとっては、この精度の甘さ(余白)が、貴重な自己表現の場となる。
 よ〜く考えれば誰だって分かることなのだが、そもそも丸い断面のスタビライザーを、ブッシュが楕円になるほど窮屈なブラケットで無理に挟み込んだら、そのスタビライザーはどうなる? そもそもスタビライザーって、走行中どんな動きをしている? 考えれば考える程、疑問はたくさん浮かび上がる。

 実際、説明書に書かれていない取り付けに関する重要なポイントは、考えただけでも6つは有る。もっと多い人もいれば、少ない人もいるとは思うが(※ 数が多ければ凄いわけではないので注意)それでいい。

 「パーツ本来の性能を発揮させるには、いったいどうしたらいい?」この問いをどのレベルまで追い込むかで、クルマの完成度は大きく変わってくる。チューニングという行為は、手を加えた者の個性がクルマを通して表現されるから面白い。

余白に文句を言うのではなく、余白を楽しむことができる人というのは、きっと楽しい人生を送っているのだろう

例えば、所ジョージさんのように.....

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