【テーブルホップ】チップのもらい方について:前編

初めまして。Straight Playing Cardsの中の人です。

本日出演するマジックレストラン&バーGIOIA銀座に向かいながら本記事を投稿しております。

マジックショップを運営する中で、本当にいろんな後輩にお手伝いをしてもらい、助けていただいています。
だからこそ、相談されたらなんでも答えてあげようと、いろんな質問を受けるのですが、答えに窮する質問が

「どうやったらチップがもらえますか?」

です。
そして、一次回答としては

「チップ制の現場には長居しないほうがいいよ。ちゃんと出演料をもらえるマジシャンになりなさい。」

です。
ここで、「おいおい、タイトルと違うじゃないか!」と言う方もいらっしゃると思うので、ちゃんとチップのもらい方も解説いたします。

元々私は18歳の頃からテーブルホッピングの現場を開拓して、様々なマジシャンに出演料を払って現場を回す仕事をしていました。
恐らく、ほとんどの東京の30歳前後のクロースアップマジシャンには仕事を斡旋してきたと思います。

ディナータイムの日当で8000~12000円程度しかお支払いできなかったので、実際には「生活する上で足りない分はチップを受け取ってもいいからね」と指示していましたし、自分でも受け取っていました。

正直、白状すると19~20歳の時はチップを受け取ることを熱心に考え、チップの権化と化していました笑
チップを貰うためのテクニックとしては
・とにかく大味で不思議なことをする
・少し失礼な態度をとる(当時はこれが良いと思ってたんだよなぁ。。)
・協力者を作る
・自分が苦学生であることを伝える
です。
一個ずつ解説していきましょう。

【とにかく大味で不思議なことをする】
これは、若造が!と思われているお客様を一回ノックアウトさせるためにやっていました。火を使ったり、大きいものを出したり。
これ自体は今でも間違いではないと思うのですが、今考えるとホスピタリティーのかけらもないし、アイスブレイクを現象の力に頼りすぎていたなと思います。

【少し失礼な態度をとる】
なぜか、ちょっと生意気な方がチップに繋がったので、考えなしにそうしていました。
お客様に挑戦的な見せ方をしたり、できたらすごいと思ってもらえます?と反応を強制させたり。
この見せ方も使いようによっては活きることもあるのですが、今では熟考の上でしか行いません。
要は、お客様に「悔しい」と思わせた上で、チップを渡す(マジシャンより優位に立てる)という選択肢を与えることがチップに繋がるわけです。

【協力者を作る】
チップをください、と言うのではなく、第三者からチップを催促していただけるように関係者と協力してください。
例えば、居酒屋であれば大将、クラブであればママ、キャバクラであればキャストのお姉さん。
そして、貰ったチップはしっかり半額協力者に渡してください。
そうすることによって催促が加速します。

【自分が苦学生であることを伝える】
実際に、当時私はマジックの収入で学費と生活費を稼がなければならなかったので、そのエピソードを意図的にセリフに組み込んでました。(実家が貧乏とかではなく、マジックをやり過ぎて留年確定したからです。学生の皆さん、単位は大事...!)
正直、今30代になって思うのは、一回り近く年下の芸人が苦しいって言ったら、1000円くらいなら芸の良し悪しに関わらず支払ってしまいます。
チップをもらえたら、「ありがとうございます!今晩は牛丼特盛にします!」と大声で伝えましょう。

以上です。いかがでしょうか。
このテクニックを使うだけで、チップをもらえる確率は飛躍的に伸びると思います。
20歳の頃の12月は、チップだけで月100万円を超えていました。今考えると恐ろしいですね。。

それでも、今ではチップをもらわないほうが得だと考えています。
そろそろ出演の時刻が迫ってきたので、こちらは後編で解説いたします。



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