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margielaのtabi

服好きならば避けては通れないmargielaだが、tabiを履く覚悟があるかどうか、という点には何か境界のようなものが見える。だいたいこの特殊な形状の靴でコーディネートを考えられるのか。「なんか変わった靴履いとるな」という好奇の目に耐えられるのか、この靴は「お前にその覚悟があるか」と問うてくる。

そういうわけで敬遠してきたこの靴を買うことになったのが昨年。止まらない円安・価格改定。ここらで買っておかないと庶民には手が届かなくなる、と自分なりの都合をつけて(言い訳を重ねて)いざ店舗に向かったのであった。

まず買いに行く時点でも覚悟というか準備が必要。タビ型の二本指ソックスを買って履き、いざ出陣(ちなみに店舗で言えばソックスは貸してくれる)。その時に店舗に並んでいたのが、定番のスムースレザーとラクダ革!のモデル。ヒールは無しと3cm, 6cm。ここでもいくつかの悩みどころが。ここは大人しく定番スムースにするか、ヒールはアリで決めていたが、低いのにするか高いのにするか。

いろいろ試しながら悩み…ラクダの3cmに決定🐪

ラクダ革にしたのはスムースよりもドレス感が薄く、カジュアルからフォーマルまで幅が広そうだったのと、革好きとしては一風変わった表面のシボ具合が堪らん感じだったので。

Levi’s 501 先染めに合わせて。


で、買う前に心配していたコーディネートに関しては驚くほど問題なく、けっこう何でもいける。さすが。ただし、好奇の目についてはなかなかのもの。特に自分と同世代以上の人からはめっちゃ見られる上に「変わった靴ですね」とかなりの確率でコメントされる。まあ仕方あるまい。その面倒さを加味しても、この靴はたまらなく気分が上がる。白シャツとデニムのように超絶シンプルな服を着て、靴一点にポイントを置きたくなる。

気がついてみれば、覚悟とはなんだったのかを忘れさせてくれるほど、魅力的だった。

春夏がやってきてバブーシュタイプのものを買ってしまった話はまた後日どこかで。

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