見出し画像

ABD読書会アウトプット 「まちづくり幻想」木下斉・著



石川県七尾市で行われているオンライン読書会に参加している。

現在はこちらを読む。


面白い話ばかりです。

今回は第3章。目次から抜粋すれば、こんな感じです。

第3章 「地域の人間関係」という泥沼
 1 「成功者」を収奪者だと思い込む人
 2 みんなで力を合わせ、頑張れば成功するのワナ
 3 地域を変えるのは「よそ者・若者・馬鹿者」という言い訳
 4 組織を動かすときに効果的な「外圧」の使い方
 5 想いは口に出し、4つの行動で示す



1 実体験と合わせて


その中の一例。

とある地域の第3セクターが累積赤字で、議論する中で、

地元議員が「まずいから売れないのではないか?」と発言。

地元関係団体が「不用意発言」「生産者のやる気をなくす」と声明を出し、

議会でその議員に対して辞職勧告が可決される事態に紛糾した。


これ他人事ではない。


「マズイと言えない空気」やら

「体制批判するなよ」とはっきり釘を刺される場合やら

目の前に見てきた。


せめて議論できる場を作りたいと願うものの、

それさえもどこの地域も苦労するのだと知る。



2 さらに議論は・・・


やはり「まちづくり」なので、

「みんな」が登場してくる。


しかし、中心になる人や参加する人、中には否定的な人もそれは当然いる。


一つの事業を立ち上げる場合に

参画と事業のバランスについて議論にもなった。


前者は人を巻き込むために、ワークショップ型を行うことが多い。

後者は実事業なので、まちづくり型になるという。

簡単に言えば、バランスだけれど、
それぞれの立ち位置があるので、
中心人物からは「リスクを取らない人がリスクを取る人の批判をしている」ことにもなる。かといって、それぞれの立場がある人は「聞いてない」なんてなると進まなかったりする。


全く難しいけれど、
この章のはじめに「大人数でも、個人でもない、強烈な少数チームを徹底する」というのがある。大人数でも、個人でも、なかなかうまくいかないので、「みんな」という各代表を集めた場での議論も交えながら、「強烈な少数チーム」が実権を持てるようにするのが理想だろう。

これだって現実には難しい話になるが、核ができれば、枝葉のことは想定を作る作業になると思う。


3 前提として


うまくいかないことが続くと「この地域では無理だ」なんて考えたくなる。

でも、どこも課題は一緒で、実際の方法は多々あって、いくつかの方程式は見出せるようだ。

「この地域では無理だ」は言い訳になる。

そこは、やりようを考えることができるのは、少なからず歴史を刻んだからこそ。

とは言え、昭和のやり方は参考にならないので、やはりせいぜいここ10年くらいのことが基盤にはなる。

次回はこちらを考えていると聞く。

これも面白そうだ。
こう言った自分では選ばない本を知ることができるのも魅力だ。


4 学びの場づくり


このような読書会の大切さを痛感する。

一人では読み進めにくいし、共通理解できるので、一定水準まで参加者が知ることができる。


率直に言って、こういう読書会をやりたいが現実は難しい。

それでもやってみたい。

ならば、地元の人はすぐ来なくてもいいんだと思う。


色々考えすぎてしまうが、早めに一歩踏み出せるようにしたい。

ご縁に感謝です。サポート頂いたら、今後の学習投資に使わせて頂きます。