「人生を楽しむ」ための30法則　小林正観

久しぶりに正観さんの本を読んだ。
気になった箇所を以下列記してみる。それから、若干の感想を書く。

○気になった箇所

・何が正しいかを問いかけるよりも、自分がどう生きるかだけを考えて生きるほうが楽しい

　そこで、自分が重役出勤をするようになって、「いい加減」になったら、社員がみな一日中笑顔なのだそうです。今までどうやっても社員が笑顔にならなかったのが、光り輝くような笑顔になった。

・肯定的な明るい言葉を言うほうが、宇宙全体が味方になって得

「辛い、悲しい、つまらない、いやだ、嫌いだ、疲れた」と不平・不満、愚痴、泣き言、悪口、文句、恨み言葉、憎しみ言葉を年間一万回言ったとします。そうすると、
「ああ、そういう言葉が好きなのね」
ということで、その言葉を来年は一万回言いたくなるように、一万個の現象をセットしてあげますね、というように働くらしい。その言葉が良い言葉か悪い言葉か、ではなく、その人が日常口にしている言葉が好きなのだ、と認識されてその通りに動くようになっている。それが宇宙の法則です。

・目の前のことを大事にすればそれだけで人生は成り立つ

「今日ただ今、この刹那を、念を入れて生きる」

・思うようにいかないことを淡々と受け入れながら、笑顔で生きていけるのが本当の強さ

　・・・
　一言で言うと、その先生に必要なのは「人間力」だと思います。先生がとても魅力的だったら、生徒は勉強が好きか嫌いかではなくて勉強するでしょう。この学科が好きかどうかは子どもには関係ない。

「頑張って必死になって努力して、思い通りのことを成し遂げる人間が強い子なんだ」
と教えるよりも、
「人生には思い通りにならないこともたくさんあるけども、そのときに落ち込んだり嘆いて悲しんだり、自分はダメだと思う必要はないよ。それを淡々と自分の目の前の現象を受け入れて、笑顔で生きていく、ということが、人間の本当の強さみたいだよ」

・人の間で生きているから、甘え合って生きていい

親ができることは、この子を一生懸命抱きしめることだけ。

・ストレスを感じないようにすれば、ストレス解消の必要もない

　座禅を組んで、ストレスを解消するのではなくて、ストレスを感じないようにたわしの体質を作ってしまう。方向づけとしては感じなくなる、ということです。認識をしない、という方向で物事を解決するということを覚えてしまうと、すごく楽です。問題認識をしないイコール、ボーッとしている。
　現象が次々に起きてくることについて、あれこれ感想を言わずにボーッとしている人を「無敵」と言います。誰とも戦わず、受け入れている人は「無敵」です。敵を何百人倒したから無敵なのではなくて、、敵が無いことをいいます。

・全ての存在が全部自分の味方だと思った瞬間から世界は一変する

　ドイツの文豪ゲーテは、・・・
「人間の最大の罪は、不機嫌である」
　人間の最大の罪は、人を殺すことであるとか、物を盗むことであるとか、裏切ることであるとか、優しさにかけていることであるとは言わない買ったのです。不機嫌は一人や二人に影響を及ばすのではなく、その人が接する全ての人を不機嫌にする、不愉快を振りまいて歩いている、と言いました。

　ガン細胞も、私たちの体の中の一部のものです。その体は全部、宇宙に存在する塵やガスの塊である地球から、生じてきています。体の中にできたものも全部、体の組成物質の一部だとするならば、やはり宇宙の一部であるわけです。この宇宙全部を味方にし、宇宙全部に感謝をする、ということを「受け入れる」といいます。
　実は、宇宙と自分が別物ではないのだ、と思ったところから、宇宙が味方を始めます。
　全ての存在に感謝をする、自分はその感謝をしている中の一部として、存在させてもらっている、ということです。私たちは宇宙と切り離されて、ただ一人で生きているのではありません。どんなにすごい人であっても、宇宙の組成構造物質の中の一部なのです。

・神さまに好かれていない人はいない

　私たちは皆、神に愛されているにもかかわらず、それがわからない。

○若干の感想

　以前も正観さんの本は勧められて何度も何度も読んできた。
けど、今回ほど腑には落ちなかった。それ相応の体験をしたからだ。
その体験も、正観さんの本も有難い。

　気になった箇所には出していないが、正観さんは「人生の前半は山を登るように努力する。後半生は手放していく」という意味のことをおっしゃっている。私は後半生に入ったのだ。やっとね。

　今となっては何かを成し遂げようなんて気も失せてしまった。気合が入らないといえばその通りだ。でも、もっと正観さんみたいに頼まれごとをこなす面をより増やしていきたい。

　遠回りしてきたけど、やはり今より早くは気付けなかった。恥ずかしながら。でも、それでいい。人生はオカワリ有りだから。